2009年6月30日火曜日

醤油卓上ビンのデザインに怒り

福井県小浜市の遊覧船乗り場に併設された、みやげ物&レストランに、スケッチ旅行の仲間6名で入った。

おすすめ昼食「おろし蕎麦+ミニマグロ丼」1370円。
料理が出てきたとき、先輩が一言「これ大阪やったら800円やな! 高くても1000円超えたら客けえへんな!」

店員が、「ミニマグロ丼に醤油をかけてください。」


何気なくかけると醤油は横から出てくる。もう少しでテーブルを醤油だらけにするところだった。

なんだ!このデザインは、形ばかりに気を使って、使い方を案内できていない。デザイン用語で言うところの「アフォーダンス」がまったく出来ていない。

まったく素人のデザインや! 久々に腹が立った。おれの知っている奴やったら、殴ったるで!(暴力はあきまへんで!)

このデザインだと、注ぎ口は全周囲ですよ!と語っている。

上から見ると、ほとんど見えない三角がついている。「こんなもんくその役にも立つか!!」


1961年に発売されたキッコーマンの卓上ビン(GKデザイン創始者の一人栄久庵憲治氏デザイン)を参考に、それより良いデザインを作らな、デザイナーとして恥ずかしいでっせ!


デザインワークには「新」と「改」がある。
「新」はウオークマンの開発のような話。今までの生活を変えるような商品開発。

日常の仕事のほとんどは「改」のデザイン。
だから過去のものを良く知って、それ以上のものを創るのが
現代に生きるデザイナーの役目や!と思っている。
でないと、デザイナーの先輩に怒られまっせ!

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