2010年6月10日木曜日

「商品進化のサイクル」を実践する企業

ユニクロが、来年ニューヨーク5番街に大型ショップをオープンさせるらしい。数少ない元気企業。世界で頑張って欲しい。

管理人も、この夏「シルキードライ」を購入した。確かにサラサラして気持ちいい。内面に粗めの生地、表面には密な生地で毛細管現象を応用して、汗をすばやく乾かす。肌はべとつかない。

管理人が言うところの、商品進化のサイクルを、ユニクロは見事に実践している。数年前の「フリース」に始まり、昨年冬の「ヒートテック」、そしてこの夏の「シルキードライ」。

下着のTシャツは、1枚500円。3枚1,000円の時もある。
しかし「シルキードライ」は 990円。
すなわち、第一ステージの性能・機能で売って、価格維持している。

下図の説明
第一ステージ:技術でリード。性能・機能訴求。価格維持
第二ステージ:他社追随。性能・機能・デザイン色々訴求
第三ステージ:技術、各社横並び。デザイン訴求。

第一ステージから、第三ステージに、そして新しい技術が開発され商品は、技術、デザインとも進化していく。

「フリース」等は、他社が追随し、この冬はデザイン・色訴求で対応した。多品種少量販売に入り、利益を得にくくなっていると思える。

第三ステージ「技術横並び・デザイン訴求」の商品は、一つのデザインを世界中で売ることにより、数をさばくしかない。

ニューヨークで大型店をオープンさせる目的の一つに、第三ステージの商品群が増えてきたからかも?

ニューヨーク5番街には、「ZARA」も「H&M」出店している。
東京銀座もその状態になっている。大阪心斎橋も・・・

第一ステージ「技術でリード・性能・機能訴求」の商品を次々出し、新市場を育成しなければ、ユニクロの成長は鈍化すると思う。ガンバッテナ!

シルキードライを買った方も、まだの方も、ご支援のクリックを。

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2010年6月9日水曜日

博物館「明治村」に感激! 

「てるてる照明 症候群」(照明器具を見ると写真を撮る病気)


土曜日、20年ぶりに「明治村」に行ってきた。夜は、犬山温泉「迎帆楼」で一泊、もちろん、芸者を呼んで(ウソです!)大宴会。

昨日の(社)日本商環境設計家協会は、設立50周年。同時期に、明治村設立を考えていた。

「明治村」には感激した。

その1. 50年前に企画、開村して45年。
1965年に開村したこと。1961年に旧制第四高等学校の同窓生2人が語り合い。近代日本の基礎を築いた時代の、近代建築の素地であり、芸術上、歴史上価値あるものを、高度成長によって取り壊されるのを惜しんで、明治村を企画・・・本当に偉い人や! 感謝してます。

その2.
60以上の建造物の数。どれも素晴らしい! 10時に入って、16時まで、コロッケとホットドッグとビールを飲んだだけで、約6時間弱、歩き回っていた。時間を忘れさせる。

【てるてる照明 症候群】の病気は治っていなかった。
明治村の写真を整理していると、照明器具が写っている写真が多い。照明デザイン室 責任者を離れて1年半。 まだ照明器具を見るとシャッターを押す病。室内写真でも、照明器具が入るようにアングルを。

十数年前、家電部門から照明部門に異動になって、口の悪い部下と、繁華街を、つれもって歩いていると「照明に目が行っていない!」と叱られた。

照明器具を観察するより、ベッピンサンを観察するほうが、デザインの向上になると、信じて実行していた管理人。

しぶしぶ照明に目が行くようになってから、良いアイデアが出なくなったと思っている。 だって生活者で、いつも照明を見つめている人はいない。

そして病になった。【てるてる照明 症候群】以下、症状を見てください。

左上下「金沢監獄正門」門灯や街灯はこれがよろしいな!
中央上「二重橋飾電燈」
右上 「小那沙美島燈台」

左上下「帝国ホテル中央玄関」
右上「皇居正門石橋飾電燈」
右下「隅田川新大橋」

右上「宇治山田郵便局」公衆溜
右下「日本赤十字社中央病院」赤十字灯

下4点「三重 県庁舎」内にあった、明治の明るさ体験コーナー

でも、エジソンが1879年(明治12年)に竹のフィラメントを使って白熱灯の実用化。その6年後には日本でも白熱灯が点灯。

デザインも色々工夫され、今の時代でも遜色ないですな! 
通信機器や、家電製品は昔のものは「古い」と思うが、照明は「味がある」と思うのは、照明の技術が進歩していないのと、インテリアであることの証ですな!

「てるてる照明 症候群」の方も、正常な方も、治療のクリックを!

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2010年6月8日火曜日

(社)日本商環境設計家協会 関西支部

昨夜は、(社)日本商環境設計家協会 関西支部の支部総会が、大阪天満橋の「太閤園」であった。長年、宴会委員長を務めてきた、管理人は、若い人の相談役としてお手伝いしてきた。

本協会は今年が50周年、1961年設立で、設立時の名称は日本店舗設計家協会。設立時のメンバーでもある、我らの師匠O氏が挨拶。

店舗を設計しても、設計料がもらえない時代だったらしい。それをビジネスにするのに、ご苦労された。何事も始めるときが一番大変である。

50年といえば長いよね! 
設立の2年前、1959年、平成天皇ご成婚。 (管理人10歳)
1960年 経済第一の政策。池田勇人総理「国民の所得倍増する!」と宣言。10年後に所得倍増、達成。うらやましい時代ですな!

1964年 東京オリンピック開催、新幹線東京⇔新大阪間開通。
高速道路も開通。中卒・高卒は「金の卵」ともてはやされる。

家電製品「三種の神器」テレビ、洗濯機、冷蔵庫。各家庭に入っていった。
1970年 大阪万博などなど。 
まさしく、今の中国ですな。 右肩上がりの経済。

右肩上がりが期待できない時代。これからの50年、職能団体の運営は難しいデッシャロナ! 人生いつも先は明るい!希望を持って行きマヒョ!

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2010年6月7日月曜日

読めない広告 ヒョットして「AIDMA理論」?

先日、日経新聞をめくっていると 某大学の全紙一面広告があった。
ぱっと見たとき、両サイドの柄はナニ? と思った。

ヨーク見ると。「国立大学標準額との差額を給付」「特別奨学生制度」とやっと読めた。 こんなもの読めるか! と怒ったがヒョットすると古典的手法の広告。

広告作りの古典的文法といわれる原則「AIDMA理論」がある。
Attention アテンション 注意を引く
Interest  インタレスト 興味を持たせる
Desire    デザイア   欲望を起こさせる
Memory    メモリー   記憶させる
Action    アクション  購買行動を起こさせる
ブリタニカによると、各々の頭文字をとって名称とした。1925年「AIDA」理論が発表され、1955年「M」が加えられ発表された。

この広告は、その「アテンション」は出来てますな! ナニー!と怒った。
管理人だけかもしれないが、注意を引かれた。中味は??

オッサンデザイナーは、某大学の罠にまんまとはまったのかも?
でも、中味はオッサンには関係なかった。

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2010年6月6日日曜日

折込みチラシ「誰に何を、何を誰に」が大切

「誰に何を、何を誰に」は、プロモーションやプレゼンテーションの要です。

毎週、週末の朝刊に、折込みチラシが、たくさん入っている。
健康食品と、家電量販と、ユニクロ、総合スーパー、などが多い。

以前は、住宅分譲、自動車があったが最近は減ってきたような気もする。
家電量販店のチラシを見比べてみた。

今でも、価格競争なのだ! 寂しい限りである。 もっと「感性」「技術」「商品特徴」等を訴求するチラシは出来ないものか。

あれも、これもすべての商品を掲載しようとするから、商品写真のスペースは小さく、訴求したい価格ばかりが、目に付く。

通販「ジャパネットたかた」のチラシは、その点一皮向けている。
商品数も少ないが、製品の特徴や技術を、わかりやすく説明している。

創業時から、TVで生活者にわかりやすく商品を説明するのを
モットーに伸びてきた会社は、チラシも一皮向けてます。

「ジャパネットたかた」のチラシは「誰に何を、何を誰に」が出来ている。家電量販のチラシも「誰に何を、何を誰に」を考えると、ヨーナリマッセ。

日常の仕事でも、人に伝えるときは「誰に何を、何を誰に」を考えながら資料を作ると、スムーズに伝わりますな! やってみたらヨロシデ!

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2010年6月5日土曜日

ロゴマーク「国」 よく出来ています。

そのロゴマークが、キャラクター「コクサイ先生」になりました。

先日の新聞に、著名人を使った宣伝をやめ、新しいキャラクターを作ったと記事があった。それが「コクサイ先生」

以前講演で、この文字の話しをしたことがある。それは、少し変えるだけで、これだけイメージが変わる例として。

そしてこの国債のロゴマーク「国」の文字は良く出来ている。

その時の図、文字がチョッピリ違うけど、ご勘弁を!

笑顔が、目と口を少し変えるだけで、泣いたり、怒ったりする。

赤字予算を組んで、国債をたくさん発行すると
ロゴマークの「国」の文字が、笑顔から、涙顔になってしまいまっせ! 
そして国民のロゴマークの「国」は、怒り顔になりマンガナ。

先々の国のあり方、国民の幸せを考えて政をタノンマス。
くれぐれも「カン」頼りでは困ります。期待してます「カン」さん。

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2010年6月4日金曜日

LINDBERGのメガネ 5月27日の続編

5月27日の本ブログでLINDBERGのメガネケースの話をした。
知人から、メガネはどんなんやねん! 質問があったので報告します。

メガネは、本ブログ 2010年2月23日「逸品 メガネ LINDBERG」を参照ください。

LINDBERGのメガネの特徴は
①ネジを使わない
②軽量、チタンを主材料とする
③肌に触れるところは、医療用シリコンで肌に優しい
などなど

今回のメガネ、表面は「くろぶち」、内面は「半透明」

プラスチックフレームと、チタンの枠が一体成型されている。もちろんネジを使わないために。


5月27日の続き、O先輩が「君はくろぶちが似合うで!」と言われ、購入したが、後日お会いしても「フンとも、スンとも」。

これだけ個性ある顔が背景にあったら、前面のメガネは「主役になれない」。メガネを変えた程度では、誰も気がついてくれない。 トホホ!
下図は管理人の似顔絵。

デザインも、主役と背景(図と地)を上手く使い分けないと、デザインにならない。これだけ特徴ある背景だと、主役は埋没する。背景はもっと控えめに!

顔は変えられへんやろ! せめて、顔の前面にあるメガネくらいで、色々イメチェンを図りたいと・・・無理か!

今度、韓国行って「せいけい」してくるか? それでも誰も気がつかんかも? そーやろな! そーやろな! やっぱ! 今のままでいきまっさ!

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2010年6月3日木曜日

同じ腕時計を買ったのも 「多品種の罠」

6月1日のブログ「多品種の罠」を書いていて、もう一つ思い出した。


ウオーキングやサイクリングなど、アウトドア用に使っていた腕時計のベルトが切れかけてきたので、腕時計を探しに行った。

もちろん管理人、御用達の大阪駅前Yカメラ。
万年筆のインク同様「多品種の罠」に陥ってしまった。

色々見せていただくが、どうも納得できない。
悩みに悩み結局、今使っているものと、全く同じものを購入した。


「多品種の罠」
選択肢が増えると、ある種の心理的重圧で、商品を選びかねてしまう
「決定マヒ」に陥る。まさしくその通りになった。

商品開発で大切なのは
「他にない」
「OOで一番」
「こんな大きな差がある」などなど

しかし、毎日 同じ商品のことを考えていると、
わずかな差で「これで売れる」と錯覚をする。

そして、わずかな「差」の商品が市場に並ぶ。そして生活者は「多品種の罠」にはまって、購入するのを断念する。

生活者は、商品にそんなに関心はない! だから大差がないと「差」とは思わない。もちろん5月23日のオークスのように同着ではアキマヘン!

作る側が思う、他の商品との「差」と、顧客側が思う「差」には、大きな「差」があると思うのは、管理人だけ? サッサッサどう思う?

でも、安い腕時計なのに、リッパな箱に入っている。

デザイナーたるもの、こんな買い物してたらアキマヘンナ! もっともっと色々の「差」を知って、エラバナ! 反省、反省!

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2010年6月2日水曜日

初体験 農作業疲れた

今日、朝から、愛車を飛ばして湖北へ。友人の畑で収穫祭。
玉ねぎを引っこ抜いて、吊るせるように、ひょうたん結びしたり。

快晴の中、時々缶ビールでのどを潤し、黙々と。

これが、スライスで美味しい赤玉ねぎ。

これ、ソラマメ。オーブンで焼くと旨いんだな!

でも、農作業って、大変なのがよくわかった。

収穫したのは、赤玉ねぎ、玉ねぎ、エンドマメ、ソラマメ、にんにく・・・
早速、ビールと一緒に・・・労働のあとはビールか旨い!
もちろん新鮮な野菜は、旨すぎる!

大阪市内で生まれ育った、管理人。顔は農村育ちのようだが、自称シティーボーイ? 農作業の経験は初めてだった。はまりそう!
ミニ耕運機も使いこなせたし・・・

でも、種まいて、手間かけて、育てると、チャンと作物が出来る。商品開発やデザインは、手間暇かけても、失敗することのほうが多い。何でや?

とりあえず、今から、オニオンスライスと、ソラマメの塩焼きで、一杯飲んできまっさ、失敗しない商品開発が出来るように祈念して? 無理デンナ!

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2010年6月1日火曜日

万年筆のインク 多品種の罠

万年筆のインクがなくなったので、心斎橋東急ハンズに行った。もちろん昨年のグッドデザインアワードで見て、本ブログでも紹介した、パイロットの「色彩雫」を購入しようと・・・下図パンフレット。

売場で、どの青色にしようか、悩んだ。他の買い物もして、次の予定(もちろん飲み会)が迫ってきている。

下の段を見ると、LAMYのインクも目に入った。万年筆はLAMYだし・・・どうしよう? 結局LAMYのインクを買った。

店頭でまさしく、「多品種の罠」に、アレコレ悩んで結局購入に至らないという話、これを「多品種の罠」と言っている。「高機能の罠」も同じこと。

その解説、講演で使っている資料が下図

購入したのが、これ!(パイロットさんゴメン!)


売場にLAMYのインクは「黒」と「青」のみ。LAMYと決めたら決断早く、購入でき、美味しい魚と、酒の待つ法善寺横町に急行できた。

インクビンと、ロール状のふき取り紙までデザインが出来てます。そして最後の最後のインクまで使えるように、わかりやすいインクだまり。


そのインクだまりのガラスと、ロールのふき取り紙収納部の成形品と、プラスチックの弾性を生かし、パチンと結合できる。


よく考えてますな! パチ!パチ! ドイツの人は偉いな! いつも感心する。 日本人もまけてまへんで! 

でも2兆円以上の借金で、子供手当て出して、公約を果たしたと言っている鳩ポッポ政権は、大丈夫かいな? もっと技術研究開発に投入するほうが、資源のないわが国には効果的やと思うけど・・・

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2010年5月31日月曜日

ゴム脚のデザインを考える(小型製品)

昨年秋に購入した、愛用の電子辞書が、ガタガタするので裏面を見ると、ゴム脚が2つ外れていた。理由を考えてみた。

理由は、毎日持ち歩くので、かばんの出し入れのとき、ゴム脚が引っかかり外れたものだと思う。ゴム脚の凸部がですぎ。残っているゴム脚も簡単に外れそう。接着力も問題?などなど。

デザインとして思いつくまま5案を下図に。
①表面を球面にして、引っ掛かりを無くす。= O
②ゴム部の凸部を極力少なくする。 = △ (最低限の配慮)
③失敗、凸部が出すぎ。 = X (今回はこれですな)
④深く差し込む。 = O
⑤圧入で抜けにくく = O

友人の最高級カラータイプの、電子辞書のゴム脚の凸部は、少ない。

愛用のBRAUN電卓はどうなっているか?

裏を見ると、4箇所に脚、下部2箇所は裏面成型品と一体で構成され、上部の二箇所は成型品内面より、ゴム脚が出てきている。もちろん抜けない。

廉価な製品のゴム脚はどうしても、円形に抜いたものを、貼ることが多い。凸部を最小限にする必要がある。

円形のアクリル樹脂を壁面にはめ込み、店舗を設計。その年、デザイン賞を総なめにした、中村拓志氏のLANVIN銀座店を思い出した。

アクリル樹脂を約3,000個象眼細工のようにしてはめ込んだ。樹脂を冷やし、収縮している状態で、現場でははめ込み、常温で固定する。


ゴム脚も、デザイン・設計でそれぐらいのことも考えたいですな!

電子辞書のゴム脚が、外れたとメーカーに連絡すると、210円で売っているから購入してくださいと、1年以内は無料保障とチャウンデッカ?

ゴム脚がまだついている人も、もう外れた人も、ご支援お願いします。
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2010年5月29日土曜日

親切な配慮が、余計なお世話に

急須のデザインの話。デザイン意図が伝わることが大事です。

先日リゾートホテルで、彼女と・・・(ウソです!)

部屋にある、急須でお茶を入れるのに、蓋を取ろうとすると取れない、何か引っかかる。はずしてみると、蓋に突起が2箇所。

回しながら、急須の凹部と、蓋の凸部があわないと、外れない。

注ぐときに、蓋がはずれないようにとの配慮から、デザインされているが、一般的な常識と異なる。

デザイン意図が、外観から見えないから、親切なデザイン配慮が逆に「余計なお世話」になっている。

毎日、自宅で使うものなら何とかなるが、使う頻度が少くない、リゾートホテル等に来たような状況では使えませんな!

親切だと思って、デザインしたものが、日常の常識からはずれると、不親切になる。使いにくいデザインになる。覚えとかな、アキマセンナ!

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2010年5月28日金曜日

ぐいのみを集めてきた。 ぐいのみの活用

我が家には「ぐいのみ」がピンからキリまで数え切れないくらいある。
(正確には、数えてないだけ、それを“数え切れない”と言ってます。)
もともと好きで集めていた。旅に出た時は必ず記念に買ってきた。

以下のことがキッカケで収集に加速がついた。写真はその一部。

独身寮時代お世話になった寮父さんが定年退職される時、感謝の会が開かれ、そのとき「ぐいのみ」を同期の仲間で贈った。

挨拶で・・・「毎日晩酌をされるとき、時々このぐいのみを使っていただき、我々同期のことを思い出して欲しい」。

「我々も寮父さんと、同じぐいのみを持ちます。我々も晩酌をするとき、寮父さんはお元気かな、と思いながら晩酌します」と挨拶、好評だった。

そして、企業に勤めていたとき、部署で海外留学生を受け入れていた。
管理人は何を隠そうバイリンガル(ウソ!大阪弁と標準語)だが、外国語がまったくダメ! ノーベール賞を受賞された益川先生の話は嬉しかった。

企業として海外留学生(デザイン)を預かることになった時。管理人は預かりたいと申し出た。語学がダメなオマエが? 皆は不思議がった。

弱点である語学を何とかしたかった。
預かることにより、少しは努力するだろうと・・・でも若い人達の語学力はグングン伸びたが、オッサンは現状維持だった。

2~3ヵ月後、彼らは帰国する。その時「ぐいのみ」をプレゼントした。前述の寮父さんと同じ思いで

晩酌するときC君は今頃ドイツで・・・K君は今頃ロンドンで・・・
毎年受け入れが続き、記憶力のキャパを超えた。でもぐいのみは残った。

若い彼らはきっと、今頃ぐいのみで ワイン? ビール? を飲みながら日本のこと、オッサンのことを思い出してくれている。それだけで充分。

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