昔愛用していた、携帯用製図版。

MADE IN WEST GERMANYとなっている。そうだ、西ドイツと東ドイツに分かれていたんだ。1989年ベルリンの壁崩壊、1990年東西ドイツ統合。
付き合いのあった元ブラウンのデザイナーが、昔は仕事人間だった管理人にプレゼントとして持ってきてくれた。
一人で多数のテーマを処理し、モーレツデザイナーだった管理人は、1週間に東京を3往復など、新幹線の中とホテルが仕事場だった。(信じられない!呑んでる姿しか見たことないで!と陰の声)
この携帯用製図版を持ち歩いて、新幹線でホテルで・・・ここからどれだけのヒット商品が生まれたことか(お前のデザインでヒットあったか?)
携帯製図版でも心のこもった図面であれば、次工程にはちゃんと伝わる。今でも時々簡単な図面を引いている。B4サイズが固定できる。
ペンで描く図面は消すのが邪魔くさいから、デザイン決めてから図面に向かう。 もちろん寸法は頭に入っている。
現在はパソコンで・・・便利になったが、いくらでもやり直し出来るし、コピペ(コピー&ペースト)が楽チンで、微細な変更も簡単に出来る。
だから中々決心出来ない。
図面に向かうのは、次工程に伝えるためやで!
CADに向かってデザインしている方々、アカンデ、時間がかかるばっかりやで!
現場・現物・現実・原寸(ホンダ3現主義の上行く4現主義)でデザイン検討して、決めたら図面や!
そこで微細な検討したら、何時間あっても図面はデキマヘン。
残業も増えます、彼女も彼氏もデキマヘンデ。
サッサと図面にして、商品化。ゆとりの時間で、もっと社会を生活者を見ましょ! 微妙なデザインの差で顧客は感動しまへんで!
社会や生活者の「不」と「望」を熟知し、「アッ!なるほど」を言う商品を開発し続けたいものですな!