そんな話から、昔のデザイン道具を少し紹介していきたい。
デザイン図面の話
オッサンデザイナーは、授業で、図面を烏口(からすぐち)で制作することがあった。会社に入ってからも少しの間使っていた。
管理人の引き出しの奥に烏口がある。苦労を分かち合った道具を、捨てる気になれなかったのであろう。(これが烏口でっせ!)

使い方:カラスの口に、墨インクを入れ、ねじで線の太さを決める。
写真左が直線用、右二つはコンパス
それだけ、図面への思い入れはある。
「これが、おれの考えたデザインや!」を次工程や世の中に伝えるもの。
図面は、デザインワークの最終工程。
スケッチを何十枚も描き、
インダストリアルクレイ(油土)で原寸の立体モデルを何個も造り、
美しさ、使い方等を検討し、いろんな人の意見を聞き、
「ヨッシャ!これや!」と決心してから図面にかかる。
だから全ての寸法に意味があった。
その意味を図面にも表記していた。(なぜ12mmなのかを)
だから、寸法が頭に入っていた。
そして、次工程の人にわかり易く、克つ美しく描くかを競った。
今は、プリンターが音も無く「スーッと」プリントアウトしてくれる。確かに綺麗だが、心がこもってないような気がする・・・(そんなん思うのはオッサンだけやで)
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