2009年8月10日月曜日

「古」デザイン道具考 第二弾 「溝差し」

先輩との「T定規」が無くなるの話から、「携帯製図版」「烏口」・・・
過去自分が使っていた、デザイン道具がなくなってきている。
そのうち博物館に行かなくては、見れなくなる。
その前に、「古」デザイン道具考

「溝差し」
毎日のように新聞を切り抜いている、その時の定規がこれ!
本来の使用目的とは異なるが、使い続けている。

もともとは、スケッチ描くときに直線を筆で描くための、溝つき定規。
その溝の意味を知る人は少なくなった。

始めて手にした「溝差し定規」は、竹製だった。
ガラス棒と筆を持ち、1ミリ間隔で100ミリの横線を筆で描く100本引けば縦も100ミリに。そんな授業があった。

この写真は、ガラス棒がないので「青色マーカー」が代役
面相筆がないので「筆ペン」が代役で説明。
こんな使い方で直線を描いた。

フリーハンドで1ミリピッチの線を引くことも出来るようになった。(伝統工芸士みたいやな!)

数年前、九谷焼の絵付け伝統工芸士を訪ねた。
その方は0.1ミリの線を、0.3ミリ幅でフリーで描かれる。
本物はちゃいますな!

これが出来ないと、レンダリング(注1)や、インテリアパースが描けなかった。一枚一枚に思い入れがあり、愛着があった。

今は画面上で描けるものね! でも、よーく考え、悩みぬいて・・・
思い入れや、愛着のあるレンダリングをしまひょな!

注1:ここでは、実物そっくり、写真のような姿図(スケッチ)の意味。

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