2011年1月20日木曜日

デザイン技法 「一つのアイコン、二つのアイコン?」

昔話で恐縮だが、ヘアードライヤーをデザインしていたときの話。

モチロン自分でドライヤーを使いながら日夜、どうあるべきか・・・
(ウソではありません、昔はまだ“生えていました” 今はトホホ!)

真っ当なサラリーマンとして、7:3で頭髪を分けていた。当時男性は、乾かすのではなく、分け目をつけるためにドライヤーを使っていた。

7:3のヘアースタイル(注:管理人もこれに近かった! ホント!)

さて、ヘアードライヤーのデザインの話

1つのアイコンとして、デザインをまとめるのがスゴーク難しい。それはいろいろな形状の可能性が考えられる。好き嫌いも分かれる。

当時、インダストリアルクレー(油粘土)を使って、何十個と検討モデルを作ったのを思い出す。

それを、二つのアイコンとして、「送風部」と「ハンドル部」に分けて考えてみた。各々が「機能的」にどうあるべきか・・・各々の機能美で。


二つを、合体させると、なるほどと思えるデザインになった。商品もヒットし、ご褒美の賞もいただいた。

その後、色々なデザインを考えるとき、一つのアイコンで考えるだけでなく、部位ごとにデザインを分けて考えると、手早く良い結果を得られる気がする。

機能ごとに、部位を分け、各機能美のデザインをすると合体しても、まとまる。

一つのアイコンとして当初から新しい形状を求めると、各部位をつなぐのに色々の可能性があり、つなぐ形状に無理が生まれ、よって賛否が分かれる。

だから、車のデザインは一つのアイコンとして表現がいるから難しい。
各部位ごとにもデザインされてはいるが・・・。

頼まれても車のデザインはしたくない。(誰も頼まないけど・・・ソーヤナ!)

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