2009年9月1日火曜日

グッドデザインエキスポ 所感発表その1.

まずは、感覚的に目に留まったものを羅列しまっさ!
特に深い考えはありまへん!
でも、ビジネスでは大事なことですな!
まずは「感性」(デザインなど)で訴え、目に留めさせる
そして「理性」(性能・納得価格・・・)で、購入判断させる。



【その1.エコネクタイ】

キャッチフレーズは
「裏地なし、芯地なし、つなぎ目なし、無駄なし、1ピースタイ」 

綺麗と思って目がとまった。従来のネクタイを何とかせなあかん!の気持ちが伝わる。



【その2.靴下】

靴下が靴に見えた! それで「なにこれ?」で目に留まった。

ただ単純に「オモロイ!」それだけ!



【その3.万年筆用インキ】

綺麗なと思って、「そうそう最後のインキ・・・」と気になって手にとって見ると、チャンと処理がしてあった。「偉い!」。

今までは、ペリカンのインキを愛用(底が斜めになって最後のインキの処理が出来ている)していたが、これからはパイロットを使う決心をした。でも2~3年に1ビンですけど。どーもすみません。



【その4.定規】

目盛りの印刷を2色にしただけですけど、なるほど! 便利でんな!



【その5.メモバインダー】

金型上下割りだけで、うまくできている。コスト意識GOOD!
 
色と、形状をさわればもっともっと良くなると思えます。



【その6.アップル社「マック」がデザイン向上に貢献】



アップルさんのおかげで、各社のデザイン良くなりました。
良いと思うものは、訴えられない程度に学びましょう!
世の中のデザイン良くなるのは、そんな企業、デザイナーの方々のおかげです。その社会を引っ張るデザイナーであり続けたいものです。



【その7.陶器製ポット】

中空になった陶器製ポット、キャップ部、注ぎ口の円形ステンレス蓋。
その円形ステンレス蓋に、球状の凹があり、指でスライドすると注ぎ口が出てくる。

それがキャップ部にどうつながっているか?
なかなか不思議な形だった。

2009年8月31日月曜日

1年間の新商品が一堂に グッドデザインエキスポ

選挙結果は「風」が吹いて、多くの人が思っていた通りになりましたな!
でも、どこのマニフェストにもデザインの「で」の字もなかった、そんな
選挙で大変な週末、東京お台場のグッドデザインエキスポに行ってきた。

ビッグサイト入り口、反対側には「24時間テレビ」で18:30開場なのに9:45には若い女性が首からタオルで行列。

何年前からか覚えていないが「Gマーク」を選定する審査会場を、一般にオープンにした。

数年前から、写真撮影もOKとなった。(以前は模写していると、バイトの学生さんに、はげのオッサンが叱られた)

最近1年間の新商品が、洗濯はさみから自動車・建築まで一堂にならぶ展示会が他にありますか?

しかも「グッドデザイン選定」を目的として「このデザインでドウヤ!」と思われるものがならんでいる。

だから、デザインの「ネタ」を仕入れに、欠かさず行っている。
若い人にも「いかなあきまへんで」と言ってきた。

朝の10時に入場して、歩き回って、シャッター押しながら、寸法を測ってメモしながら、広い会場を夢中になって歩いている。

食事も忘れて・・・15時からステージで元仲間たちがプレゼンテーションをするというので、着席したとたん、足がジーンと(くそ!もっと若いと思っているのに、ゴルフと、テニスの修行が足らん=遊びが足らん?)

元仲間のプレゼンテーションは良かった、全てが生活者目線のプレゼンになっていた。ええこっちゃ! がんばりや!

今回「オーッ」と思い、よく考えられている商品が、数点あった。
勝手な、オッサンデザイナーの眼で次回から紹介していきたい。

2009年8月28日金曜日

良いデザインの品は、寸法を測り模写しよう!

8月16日の、湯飲みの続き。寸法を測ろう!

ある建築家とお話をしていたとき、床面からの高さの話しなった。
欧米の飛行場等では、旅行者が入らないように、また整列して並ぶようにロープ(テープ)が設置されている。その高さは約1メートルです。

なぜかすごく冷たい印象がある「来るな!」と言っている。

過去に照明器具を開発していたときにアドバイスをくれた建築家も同じことを言っていた。

そして屋外用の低いポールタイプの照明器具の高さを80cmにしたことがある。
1メートルだと冷たい気がした。60cmだと人が座る。
80cmの照明器具はすごくフレンドリーな感じがした。

優秀な建築家やデザイナーは、寸法から何かを感じたとき、寸法を測る。それが次に生きる。いつもポケットに巻尺が入っている。

管理人が尊敬するデザイナーと東京で宴席後「銀ブラ」をしていたとき「これええな!」と言って、床にしゃがみタイルの寸法を測りだした。さすが!

私も見習って、いつも持ち歩いていた。

ぜひ持ち歩いて欲しい。寸法に関心を持って欲しい。そして測ろう!

そして、模写をする。寸法も形状もそして考える
「なぜこんなデザインをしたのか、出来たのか」「何が良いのか」「なぜ人々は評価するのか」・・・

エエモンはマネよ! 学べ! その反復練習で成長しまっせ!

そして、自分のオリジナリティを!「守(修)・破・離」といいまんがな!

今日から、グッドデザインエキスポ2009が東京ビッグサイトである。管理人のオッサンも、カメラとスケッチブック持って模写しに行ってきます。

2009年8月26日水曜日

「シック クアトロ4 チタニウム」性能・デザイン優れている。

安全かみそりの4枚刃「シック クアトロ4 チタニウム」を購入した。

ひげを剃るのは男だけの楽しみ。(女性にも最近いてるみたいけど、態度が男以上の女性にはひげが生える?? ご用心 ご用心!)

中を開けると、写真右から、本体、刃のカバー、ホルダー、替刃(透明ケースは4個入になっているが入っているのは1個だけ!ムムム!)

ひげ剃りの習慣は、人さまざまですが、管理人は、安全かみそりと電気かみそり併用派です。

安全かみそりは「男だけの楽しみ」があるのです。ひげを蒸らして、石鹸をつけ、ジョリっとひげを剃り始める快感。朝の男の儀式。

でも、出勤日の朝、二日酔いの状態では、電気かみそりでシュシュッとひげを剃って、出勤していくのも効率的。

もちろん電気かみそりはP社。刃が長持ちする。8年使っているがまだまだ大丈夫。OOと家電製品は丈夫で長持ちが・・・

平日 電気かみそり
休日 安全かみそりの併用派。

今まで使っていた「シック 2枚刃」に飽きていた。切れ味も、ダンダン悪くなってくる(もちろん新しい刃で)企業戦略?

そんな時、尊敬する 頭髪は少なくおひげの濃い(管理人とよく似た)先生が、宴席で「シック クアトロ4」は素晴らしいと、絶賛されてので、早速購入。確かに4枚刃は剃れる。剃ったあとお肌がツルツル。

きわぞり(耳の前のもみ上げをスパッと剃ること)はどうするのか心配していたが、「デザインカッター」の名前で、1枚刃が別のアングルについている。下の写真

パッケージはゴチャゴチャしているが、物自体はなかなかシンプルで、しっかりとした重量感で手にもなじむ。良いデザインだと思った。

刃着脱のボタン形状は少し気に食わない。押して上にスライドさせるのだが、その表現がされていない。

でも、概ね合格! 休日の楽しみが増えた。

2009年8月25日火曜日

手抜きでも良いデザインが出来ることもある。

我が家の庭に「金木犀と朝顔」が融合?
我が家の「庭師」は、手抜き専門の「適当」にやるが、コンセプト。

朝顔の種ももらってきて、適当なネットを張っていたら、
朝顔さんは金木犀さんのことが好きになり、ネットよりそちらに・・・

金木犀に朝顔が咲いているとなかなか風情がありますなと、
ご近所の方々からお褒めの言葉、手抜きで評価された。
(本当は手抜きを指摘されているのかも?)

デザインの仕事でもたまにある。
(日頃血の出る努力・修行をしていて、その時だけ、手を抜いたら
意外と良いデザインが出来た。努力せえへん奴にはありまへん!)

以前、忙しくて 忙しくて、でも急ぎの仕事があって、方眼紙に簡単なデザイン図面だけ設計者に渡し、後は設計者と電話だけで打ち合わせた。

後日気になって連絡すると、金型が出来ていてビックリした。
でも、「ええデザインやん!」デザイン賞までいただいた。

日頃「デザインはディティールや! 一つ間違うと全てをつぶす」と
口すっぱく言っている管理人。この話はここだけにしてください。

細々したことを考えすぎて、仕事が進まない潔癖症のデザイナーの皆さん! たまには手抜きしても、良いデザインが出来るように修行しよう。

いつも手抜きしていたら大事な大事な「信用」をなくしまっせ!

2009年8月24日月曜日

枯れないバラ 人生は上手に枯れたいものでんな!

父が92歳で亡くなり、葬儀をした。弔電の中に「森 光子」とだけ書いてあるのがあった。父は生前「森 光子」と交友があったのか???
(親戚の娘さんでした)

世の中不思議なことが多々あるが、100%の確率なのが、人は死ぬ。

父と同世代の「森 光子さん」は、まだ「でんぐり返り」をしている。
「まだまだ枯れない森光子さん」

で、ふと気になったのが、3月にいただいた
この「枯れないバラVITAROSA」
既に、5ヶ月が過ぎているのにこの姿、水も肥料も与えていないのに、確かに枯れない。
色々な技術を駆使してこのバラを開発されたのであろうが・・・

生物は、時間と共に枯れてほしいと思った。管理人も20歳のときよりは間違いなく枯れている。
(あほ、ちゃいまっか、20歳のときと比較するな!思いっきりはげて、しわしわになってるのに、テカテカしているのは頭だけや!と影の声)

上手に枯れたいものだ。
亡くなった父の最後の言葉
病院で、看護師さんと姉に声をかけられ「おじいさんの宝は何や?」
「ばあさんや!」と言ったと言う。偉い!

管理人も家主(妻)に、酔いつぶれて、怒られても、嫌われても、人生最後の言葉は決まった。

「おれの宝は妻や!」
今からコソット数万回練習しとかんと、舌がもつれて言われへんかも?
「おれの宝は妻や!」「おれの宝は妻や!」「おれの宝は妻や!」・・・
アーシンド!

人生「幸せか」「不幸せか」は、棺おけに足を入れるときに決まると言う。
そのときに幸せと思えば幸せな人生なのだ!

生きていくということは修行だと・・・ 24時間寝れるようになったときが幸せなのだと。

頭(頭髪)は枯れているが、まだまだ未熟なデザイナー、毎日が「修行!」「修行!」 がんばりましょな!

2009年8月23日日曜日

蛍光灯スタンドと24時間繰り返しタイマーで防犯

あかり防犯は、留守中に、照明器具(蛍光灯スタンドなど)を点滅させ、あたかも人がいるようにみせるのがコツ!

なぜ蛍光灯スタンドなのか、白熱灯スタンドだと、万が一地震などで倒れたとき、自動消灯しないタイプは、発火の恐れがあるため。
(大手メーカー品ならほとんど自動消灯する)
蛍光灯スタンドなら、発火の恐れが少ない。消費電力も少ない。

では、タイムスイッチの説明。

この24時間タイマーには、白と赤の「入り切り設定ピン」が各々3個付いている。15分単位で、入り切りの時刻設定が出来る。

上の写真で説明すると、現在時刻は深夜の午前1時30分頃
中央の青い盤が時間と共に右に回っていく。

17時30分頃(赤の設定ピン)でスイッチオン、照明器具が点灯する。
18時30分頃(白の設定ピン)でスイッチオフ、照明器具が消灯する。

21時頃に再度スイッチオン、24時頃にスイッチオフ。の設定になっている。
チョットわかりにくいけど、使えば重宝しまっせ!

壁のコンセントに差し込み、照明器具をつなぐだけ。

空き巣の多い時間帯
防犯白書などでは、午前も午後も2時~4時(14時~16時)頃に空き巣の件名が多い。

昼の2時~4時は、買い物などで留守が多く、また外を出歩く人が少ない時間帯。

午前の2時~4時は、新聞配達や牛乳配達が始まる少し前で、人目に触れない時間帯。などの理由と考えられる。

いずれにしても、事前調査後に犯行に移るそうです。だからタイマーで、あかりを点滅して、「家に人がいてまっせ!」の在宅模擬を。

天井じか付けの照明器具で、リモコンでタイマー時刻設定が出来、入り切りする物も有ります。

2009年8月20日木曜日

山形県米沢の酒 美味いよ! デザイン談義も

有機EL照明に関係して、数年前から年に数回山形県米沢市に行っている。
ずーと昔、時計関係の仕事でよく行っていたことがある。

仕事はもちろん楽しいが、もう一つの楽しみは、山形県のお酒。

その1.シャンパンみたいなお酒

中沖酒造の「一献」発泡性清酒です。宴席でご馳走になりました。
一言で言えば、日本酒のシャンパン(地元だけで消費されている)

ラベルのデザインにうるさい管理人は早速「味は楽しいけど、ラベルのデザインがあきまへん!」と言ってしまった。「和」or「洋」中途半端。

「和」なら、Sparklingの文字は不用でしょう、入れるならもっと小さく
「一献」を大きく持ってきて、Sparklingは地模様に細かな泡の表現を図や写真で表現する・・・ 「洋」なら・・・などなど

蔵元と親しい、有機EL研究所所長は「うんうん」とうなずいておられた。
次回ラベルが刷新されていたら、またご馳走してください。
(酒飲みの管理人より)

その2.納得のお酒

味、価格が納得。毎回買い求めてクール宅配便で送ってもらっている。
樽平酒造の純米生酒「雪むかえ」冷酒です。

その3.デザインで購入

今回デザインにひかれて買い求めたのが
新藤酒造の純米大吟醸「雅山流」
デザインを見てください、なんと美味しそうではないですか?
ボトルも箱もシンプルで日本酒の「美味しい」を表現してますよね!

店の冷蔵庫から管理人に「手に取れ!」とデザインで訴えていました。
実はまだ呑んでいません。ついつい納得価格ではないのに。

近々「雪むかえ」と「雅山流」のみ比べてみます。

我が家の冷蔵庫には今日本酒が5本も入っています。早く飲まないと
家主(家内)からは冷たい目で 「アンタの酒、邪魔!」 
ハイ! がんばって呑みます。

2009年8月19日水曜日

有機EL照明 実用化間近でっせ!

有機EL照明デザイン公募の審査会で山形県米沢市に行ってきた。審査会の話は出来ないが、
米沢市は観光客で大げさに言えば溢れている。

観光客が一番集まるのは、「天地人博」が開催されている「伝国の杜」(上杉博物館と文化ホールが一緒になった建物)

その「伝国の杜」に有機EL照明の展示ブースが、今年7月中旬から設置されている。

天地人博会場の左手に設置して有る 展示ブースを見られて、「なにこれ」「明るいね!」「うすいね」「きれいね」・・・色々驚いておられる。

「ワーッ!床も、壁も」


「なにこれ、窓ガラスが光ってる」

などなど、賑やかです。

この展示ブースは、今年3月、東京で開催されたライティング・フェアへ出展したものを移設したものである。直江兼続など歴史面で注目を集めている、この機を生かし、山形県米沢市の最先端の技術力もPRしようと、伝国の杜に来年2月末まで常設展示する。

この展示は、一般の方に有機EL照明を知っていただくのに、良い機会だと思う。皆さんが興味を持って見ておられる。

関西の人は、有機EL照明の実物見た人は、ほとんどいまへんやろ!
もう、実用化に向けて着々と進んでまっせ!

米沢市には有機EL照明の企業が集まっている。(生まれている)
来年には発売が始まると思える。

関西もガンバラナアキマヘンナ!
観光兼ねて米沢に行ってきなはれ! 日本酒も美味いでっせ!

2009年8月17日月曜日

最近愛用のペン、でもデザインが? その対処方法

人の奨めで、三菱鉛筆の「JETSTREAM 1.0」をスケッチ用に買い求めた。性能は仕事にも趣味にも最高!

言われたとおりに滑らかなすべりは、いっぺんに気に入った。これだけスムーズに描けるペンが過去にあっただろうか?

スケッチを描いている間、ほとんどストレスは無い。その上「油性」なので、描いた後、にじまない、水彩画にも適している。

仕事の絵は秘密、趣味の絵で。

でも、デザインが好きになれない。無闇に造形をさわりすぎている気がする。3Dソフトの性能を使いすぎ?

企業内で、同じ製品のデザインばかりをして、顧客との嗜好のずれ?

管理人手元のペンを並べてみた。LAMYの製品が多いので恐縮だが、いただいたもの、買ったもの、用途もさまざま。

でも、デザインはなんとなく、無駄の無い「筆記具」の姿がある。
その点写真中央の「JETSTREAM」は・・・形状をさわりすぎちゃいまっか?

もっと、素直なデザインをしたほうが、万人に愛される商品になるのではないかと思う、それは管理人だけか?


【問題点と対処方法】

企業内で同じ製品のデザインをしていると、アイデアに行き詰る。
そして顧客が求めていない、やりすぎのデザインをすることがある。
(管理人の経験から、その時は外部の人間の出番)

そして企業のトップも、上司も同じ製品の知識ばかりが頭に入り、生活者の本音が見えなくなることがある。(き~つけなはれや!)

その時、外部に委託する方法もあるが、社内での対処方法。
「おれは著名デザイナーのOOだ」
「おれは今市場で評判のOO企業のデザイナーだ」

今市場で評価されているデザイナー・企業だったら、こんなデザインをするだろうなと仮説を立て進めてみる。意外とうまくいく。
(こんなこと教えたらフリーのデザイナーの仕事減りまっせ)
(そんな せこいこと ゆうたらあきまへん!世のためや!??)

「JETSTREAM」一度使ってみてください。本当にスムーズですよ! 1本150円です。


ペン先の太さが「0.5」「0.7」「1.0」の3種類あるが
「0.5」は少し滑らかさに欠点があるような気がする。
「0.7」は未使用です。

2009年8月16日日曜日

職人さんは優秀なデザイナー 湯飲みで再認識

愛用の湯飲みの話
若い時によく行っていた大阪片町駅前のすし屋のオヤジにもらった湯のみ。
(現在の学研都市線は、1988年まで片町線と呼ばれており、京橋駅の大阪よりに終点片町駅があった)

もらったのは、確か結婚前だったような気がする。
40年近く愛用していることになる。

独身寮時代、新婚社宅時代・・・

今もブログを書くときも左側にある。
ふと寸法を測りたくなった。
な!なんと横長だったんだ。縦88ミリ、最大直径98ミリ。

直径100ミリ弱は男子の片手で持てるが
チョット危なっかしいので人前では両手を使う。
女性はいつも両手が必要でしょう。
両手でお茶を飲む、上品な使い方が自然に出来る大きさ・造形?

そして、なんとなく感じる「どっしり感」の安定度
横長やったんや!

両手を添えるときの高さ8ミリとR20、しっくりきますね!

そんなことを昔の職人は考えて、デザインをしてはったんですな。
○○先生作でなくても、廉価な製品でも真面目に!

自分で作って、自分で使って、使い勝手を考えて、改良を重ねてきた結果だと思う。 「いい仕事してますね!」

デザイナー諸君!(ハイ!管理人のオッサンもでっせ!)

自分でデザインしたものを、どれだけ使っているか?

色々事情もあるが、自分で使ってみると良いアイデアが浮かんでくることは間違いない!

デザイナーは出来る限りいろいろなものを買って、使ってみることは世の中のため、そして自分のためになる。

そして、良いと思ったものは実測する。それは必ず自分に戻ってくる。
著名な建築家もデザイナーも、実測している人は多いです。

2009年8月15日土曜日

「対前年同月比」にビジネスマンは反応する。

関西電力の「電気ご使用量のお知らせ」が、毎月郵便受けに入っている。
係りの方が、暑い中巡回をし、計器を読み取り、郵便受けに入れていく。

ご担当の検針員のお名前も入っている。
「ご苦労様」と思う。

そこで気になったのが

ご参考:前年同月ご使用量(期間7/3~8/4)
608kWh → 632kWh
なぜだ!使用量が増えている。

今年の1月、ある事情があって、テレビ、洗濯機、冷蔵庫をエコ家電にした。8月4日まではエアコンはほとんど使っていない。

我が家は、これから対前年計画未達をテーマに家族会議だ!
(計画も無いのに、原因は大画面のテレビ?)

そういえば、企業にいるときも会議の数値は「対前年比」「対計画比」
毎月それで苦労をした。
商品企画部長時代は酒がないと寝れなかった。そして飲兵衛になった。
(ウソです20歳から飲兵衛です)

だから「前年同月」と言う文字を見るとなにか「ビッ!ビッ!」とくる。
ビジネスマン狙いの「ネーミング」には使えそう!
(このヒント内緒ですよ!)

検針の提案です。(思いつきですが・・・)
水道料金も、ガス料金も同じことをされている。
検針員を統合されたら効率化になりませんか?

2009年8月14日金曜日

ポカリでDAKARA でもポカリを飲み続けるで!

スーパーで、テニスとゴルフ用にポカリスエットを4本購入した。その他の買い物と一緒に、レジに持っていった。

清算したときに、レシートと一緒に「クーポンが出ています」と言って、割引券をくれた。

DAKARAの割引券。
すごい!ダイレクトな販売促進手法。
ライバルのポカリスエットを買ったら、次はDAKARAをどうぞ!

そういえば発泡酒を買っても、付いてきた。でも銘柄が決まっているし、金額もわずかなので無視してきた。

でも、これはスゴイ!一本98円の品が、20円引き。

でも、でも、80円ごときではDAKARAは買いまへんで!

それは、スポーツ時の水分補給を世の中に広めてくれたのは
大塚製薬でっせ!
ポカリスエットを、売れないのにコツコツと市場を築いてくれた。

業界は異なるが、開発者の一人として、市場を作った人々や、企業に敬意を表して、管理人はポカリスエットを愛飲している。

ダカラ、これからもポカリ!(これダジャレでっせ笑いや!)

デザイナーたるもの、新市場を作った人々や企業、製品を大切にしたい。
新技術、新市場・・・が日本を強くするんや!
わけのわからん国が真似した製品をあなたは喜んで買いますか?

2009年8月13日木曜日

「古」デザイン道具考 第三弾 「円定規」

T定規が無くなる話から「古」デザイン道具の話が続く。

本ブログ読者の「ジュンちゃん」から、「円定規も字消し版も、使わなくなりましたね」と写真をいただいた。有難うございます。
(ジュンちゃんと親しそうに呼ぶことをお許しください。関西では、何か物をいただいたら、「メールの添付写真でも」親友です?)

上が、ジュンちゃんからいただいた写真。

分度器、円定規、字消し板、確かに使う機会は減ってきていますが、オッサンデザイナーの引き出しには、まだ現役で使っている定規がある。


ラフデザインをする、仮図を描くときなどはこの「アール定規」を、いまだ愛用している。(これだけでデザインしているかも??)

管理人がデザインしたもののR(アール)はほとんどが綺麗な数字だ!

R20,50,100,200,500,1000など。それはこの定規を使っているから

過去、インダストリアルクレー(油土)で、造形確認をしていたとき、そのR(アール)は、この定規をばらして、油土を削っていた。

何百も何千も? 原寸モデル(油土・モデルボード・その他材料等で)を造った、そしてこのR(アール)でOKだったの経験から・・・

「原寸」でデザインは検討するもんやで! 「平面」も「立体」も!
画面の中だけで、考えすぎてはあきまへん!
R100と、R105の差は、ユーザーにはなんら関係有りません!

そんなんで悩む時間が有ったら、生活者のためにもっと良いものを、使いやすいものを、便利なものを、役立つものを・・・で悩んでや!

2009年8月12日水曜日

醤油としょうが 開封方法に工夫を

一昨日家庭の事情でばたばたし、夕食をスーパーのすし売場で久しぶりに買った。醤油としょうがも売場からいただいてきた。

しょうがをあけた、縦長だから横に切る。自然の摂理。
はしを袋の中に入れながら、取り出すのにもっといい方法は無いのかな?とぶつぶつ言いながら・・・

さて、醤油の番、「ムッ?」「エッ?」切れない! 近眼の管理人、遠近両用をかけてはいるが、見えない。

メガネを外して、よく見ると縦長のものなのに、縦に切れ!と
「マジックカット」と書いてある。まさしくマジック。

近眼の管理人はメガネを外せばどうにか見えますが、老眼の人にはメガネをかけても見えまへんな!

もっと形状で、カットするのは「ココ」でっせ! と表現すべきですな
醤油こぼして、大事な「おべべ」汚したらたまりまへんで!

納豆に入れる醤油を、ジェル化して「とりやすい」「汚さない」などでヒット商品になったものもある

ぜひ!ご検討をタノンマス!

2009年8月10日月曜日

「古」デザイン道具考 第二弾 「溝差し」

先輩との「T定規」が無くなるの話から、「携帯製図版」「烏口」・・・
過去自分が使っていた、デザイン道具がなくなってきている。
そのうち博物館に行かなくては、見れなくなる。
その前に、「古」デザイン道具考

「溝差し」
毎日のように新聞を切り抜いている、その時の定規がこれ!
本来の使用目的とは異なるが、使い続けている。

もともとは、スケッチ描くときに直線を筆で描くための、溝つき定規。
その溝の意味を知る人は少なくなった。

始めて手にした「溝差し定規」は、竹製だった。
ガラス棒と筆を持ち、1ミリ間隔で100ミリの横線を筆で描く100本引けば縦も100ミリに。そんな授業があった。

この写真は、ガラス棒がないので「青色マーカー」が代役
面相筆がないので「筆ペン」が代役で説明。
こんな使い方で直線を描いた。

フリーハンドで1ミリピッチの線を引くことも出来るようになった。(伝統工芸士みたいやな!)

数年前、九谷焼の絵付け伝統工芸士を訪ねた。
その方は0.1ミリの線を、0.3ミリ幅でフリーで描かれる。
本物はちゃいますな!

これが出来ないと、レンダリング(注1)や、インテリアパースが描けなかった。一枚一枚に思い入れがあり、愛着があった。

今は画面上で描けるものね! でも、よーく考え、悩みぬいて・・・
思い入れや、愛着のあるレンダリングをしまひょな!

注1:ここでは、実物そっくり、写真のような姿図(スケッチ)の意味。

2009年8月8日土曜日

「古」デザイン道具 烏口(からすぐち)で図面を描く

T定規が無くなる話を先日お話した。そして携帯製図版の話。
そんな話から、昔のデザイン道具を少し紹介していきたい。

デザイン図面の話
オッサンデザイナーは、授業で、図面を烏口(からすぐち)で制作することがあった。会社に入ってからも少しの間使っていた。

管理人の引き出しの奥に烏口がある。苦労を分かち合った道具を、捨てる気になれなかったのであろう。(これが烏口でっせ!)

使い方:カラスの口に、墨インクを入れ、ねじで線の太さを決める。
写真左が直線用、右二つはコンパス

それだけ、図面への思い入れはある。
「これが、おれの考えたデザインや!」を次工程や世の中に伝えるもの。
図面は、デザインワークの最終工程。

スケッチを何十枚も描き、
インダストリアルクレイ(油土)で原寸の立体モデルを何個も造り、
美しさ、使い方等を検討し、いろんな人の意見を聞き、
「ヨッシャ!これや!」と決心してから図面にかかる。

だから全ての寸法に意味があった。
その意味を図面にも表記していた。(なぜ12mmなのかを)
だから、寸法が頭に入っていた。
そして、次工程の人にわかり易く、克つ美しく描くかを競った。

今は、プリンターが音も無く「スーッと」プリントアウトしてくれる。確かに綺麗だが、心がこもってないような気がする・・・(そんなん思うのはオッサンだけやで)

2009年8月6日木曜日

エコを考える 照明器具「門灯・ポーチライト」

夏の朝、二日酔いでフラフラと散歩に出て思い出した。

以前からズーット気になって、企業にいるとき問題提起しながら力不足で解決できなかった。

それは、門灯やポーチライトなど屋外照明器具全てに明るさセンサー(注1)を付けること。電力の無駄な消費をしない、これをメーカーに義務付ける。

だって、太陽がコウコウと照っているのに、消し忘れた照明器具が付いている。



電柱に付いている防犯灯は、チャンと明るさセンサーが付いていて、明るくなると、明かりを消すようになっている。

家庭用も全て、明るさセンサー付きに!

日本国中、世界中の消し忘れた無駄を集めればスゴイ数値になる。

照明器具工業会様、その他関連企業様・・・ヨロシクお願い致します。

管理人は、企業にいるとき解決できなかったので、本日頭を丸めてきました。(かげの声:元々ツルッパゲのくせに、丸坊主?)

注1「明るさセンサー」
暗くなると電気が通じ、照明器具が点灯する。明るくなると電気の流れを止め、消灯させる。

2009年8月5日水曜日

T定規 続編  「携帯製図版」

昨夜は、仲間(50~75歳)大勢と、ジョッキを傾けながら、T定規と青焼きの話しで盛り上がった。そこで思い出した。

昔愛用していた、携帯用製図版。

MADE IN WEST GERMANYとなっている。そうだ、西ドイツと東ドイツに分かれていたんだ。1989年ベルリンの壁崩壊、1990年東西ドイツ統合。

付き合いのあった元ブラウンのデザイナーが、昔は仕事人間だった管理人にプレゼントとして持ってきてくれた。

一人で多数のテーマを処理し、モーレツデザイナーだった管理人は、1週間に東京を3往復など、新幹線の中とホテルが仕事場だった。(信じられない!呑んでる姿しか見たことないで!と陰の声)

この携帯用製図版を持ち歩いて、新幹線でホテルで・・・ここからどれだけのヒット商品が生まれたことか(お前のデザインでヒットあったか?)

携帯製図版でも心のこもった図面であれば、次工程にはちゃんと伝わる。今でも時々簡単な図面を引いている。B4サイズが固定できる。

ペンで描く図面は消すのが邪魔くさいから、デザイン決めてから図面に向かう。 もちろん寸法は頭に入っている。

現在はパソコンで・・・便利になったが、いくらでもやり直し出来るし、コピペ(コピー&ペースト)が楽チンで、微細な変更も簡単に出来る。

だから中々決心出来ない。

図面に向かうのは、次工程に伝えるためやで!
CADに向かってデザインしている方々、アカンデ、時間がかかるばっかりやで! 

現場・現物・現実・原寸(ホンダ3現主義の上行く4現主義)でデザイン検討して、決めたら図面や!

そこで微細な検討したら、何時間あっても図面はデキマヘン。
残業も増えます、彼女も彼氏もデキマヘンデ。

サッサと図面にして、商品化。ゆとりの時間で、もっと社会を生活者を見ましょ! 微妙なデザインの差で顧客は感動しまへんで!

社会や生活者の「不」と「望」を熟知し、「アッ!なるほど」を言う商品を開発し続けたいものですな!

2009年8月4日火曜日

T定規が無くなる? CADの功罪。

先日、先輩の店舗デザイナーと食事をしていたとき「T定規が生産中止になりましたな」と言われた。(ネットで調べるとまだ売っていますが)



そうです、この先輩はT定規で今も図面を引いておられます。そして斬新な店舗を発表し続け、今でも第一線で活躍中です。

そしてデザイン図面作成の話で盛り上がる。
オッサンデザイナー同士、コンピューターで図面作成の功罪を・・・

管理人は、特に3次元で入力するのは、どうも気に入らん。アレコレ考えすぎて・・・デザインを悪くしている。と思っている。

企業にいるときは推進派で、20年以上前から東名阪で3次元CADの導入事例や良さを講演してきた。

導入してみての反省。

図面を描くのは、デザインワークの最終工程、次工程に伝えるための作業です。

「情報入手」「問題点発見」「問題点解決」「造形」・・・と考えていくのがデザインワーク。その考えたことを技術・設計・製造に伝えるのが「図面」

しかし

CAD(Computer aided design コンピューターによる設計)化され、3次元のコンピューターの前でデザイン考えることが多くなった。

また、操作のテクニックを覚えると、何でも試したくなる。まるで溶けたチョコレートのような形状も自在に入力でき、画面上で確認できる。

まだ、T定規や、ドラフターで図面を学んだ世代がコンピューターを使っている。それがコンピューターしか知らない世代が主流になると・・・

新しいデザインの方向性を期待したい。

デザインは「点」「線」「面」の整理や! 

と言い続けている管理人にとって、

ナンボ道具が進化しても、「点」「線」「面」整理大事やで!と 

若いデザイナーにクギをさしておきまっさ。 タノンマッセ!

2009年8月3日月曜日

プロダクトデザイン発刊

工業デザインの本がほぼ30年ぶりに発刊された。その名は
「プロダクトデザイン」商品開発に関わるすべての人へ



知人も何人か執筆している。
約30年ぶり、大きく時代が変わって、デザイナーの役割も変わってきているのに・・・
(オッサン・オバハンデザイナーたちの怠慢?)

でも良くまとめられたと思う。パチパチ!

第1章 プロダクトデザインの背景
第2章 社会とプロダクトデザイン
第3章 企業とプロダクトデザイン
第4章 デザインマネジメント
第5章 デザインプロセス
第6章 ユーザー調査のための手法
第7章 コンセプトのための手法
第8章 視覚化のための手法
第9章 デザイン評価のための手法
第10章 科学とデザイン
第11章 マーケティングとデザイン
第12章 技術とデザイン

以上で構成されている。

内容的には色々意見も有ると思えるが、でも一冊にまとめられてのは「エライ」ことやと思いまっせ!

これを機会に、色々な意見が出て、デザインを再認識する場になればよろしいな!

とりあえず、買っていただいて、読んでから・・・たのんます。

2009年8月1日土曜日

味の素「こぶうま」うまい! デザインもうまい?

我が家の家主様(妻)がテレビ番組で感化され。
味の素の「こぶうま」を398円で買ってきた。


(上から目線で)「お父さん、冷奴にこれかけ、すごく美味しいから」
「美味しい分すごく高かったわ」(398円が高いのか?お前の○○の無駄遣いのほうがズーット・・・とは絶対言ってはいけません!ハイ!)

さて蓋を開けようと、指をかけるが、うんともすんとも開かない。


よーく考えてみると、上から押すと開くのだ!


後から考えてみれば、なんとなく分かるが・・・
押す形状にはなっていませんわな!

「こぶうま」の製品情報(ネットから)
北海道産の真昆布を細かくきざんで、さとうきびを発酵させて作ったうまみの調味料と合わせました。
ささっとかけるだけで、まろやかなうまみが和食をやわらかい美味しさに仕上げます。

確かに冷奴が美味かった!ヒットの予感?

ヒット商品の法則
「今までに無い新商品」
「性能・機能が優れている(顧客に受け入れられる)」 ここでは「味が良い」
「納得価格」 (398円うちのカミサンでも買う)
「及第点以上のデザイン」 時代の先端を行くデザインでなくても良い
その性能(味)を表現できているか?のほうが大事。
でもデザインで嫌われたら誰も選んではくれない。
だから及第点以上のデザイン。(100点は求めなくてよいと言うこと)

この「こぶうま」はデザイン以外の条件は揃っている。
ヒット商品になりそう・・・

こんなときのデザインこそ、
後世語り継がれるデザインをすることが可能でっせ。

ヒット商品は後に「定番」「デファクトスタンダード」などと言われます。
「真面目なデザイン」「使い方重視のデザイン」をすべきですな。
惜しい!!とオッサンデザイナーは思う。

オッサンからのアドバイス
【その1】安定感
形状としての「不安定感」が気になる(売上も不安定になるで?)
卓上に置くものは安定感が欲しい。安定感をデザインして欲しい。
寸法を測ってみた。頭でっかちになっている。


【その2】蓋の開け方
もっと単純な方法でも・・・
今の方法なら、もっと形状の意味を生活者にわかる表現が必要。
いわゆる「アフォーダンス」です。

【その3】デザインプロセス
形状モデルを数多く作って、生活者と一緒に検討するのが定説。
1個のモデルより、5個。5個より10個、10個より30個。
数を作れば、良い結果は出ます。

【その4】樹脂の色


少し透明感のある材料を使っておられますが
側面から見ると「透けて」見える。それがなんとなく・・・
不透明の材料を使うべきでしょうな!


以上オッサンデザイナーの戯れ言。参考になれば・・・

これからの季節、「こぶうま」毎日使わしてもらいまっさ!
デザインとは? を考えながら冷奴で冷酒、たまりまへんな!