2009年12月10日木曜日

商品進化のサイクル

メーカーのモノ作りは、「顧客志向」「新技術」「品質」そして「デザイン」
デザイナーとしてメーカーに長いこと勤めてきて感じている。
商品進化の場面で各々の役立ちが少し異なる。

【顧客志向】 
これがなければ、誰も買ってくれません。でも企業の中にいるとそれを忘れる。毎日、毎日、今月の収益、関連会社の状況・・・などなど。

会社のメンバーだけで話をしていると、会社の常識=社会の非常識をしてしまう、だって毎日その話だから顧客志向を忘れる。用心!用心!

【新技術】
顧客志向の新技術は人々に利便性や幸をもたらす。
新技術開発 無くしてメーカーの発展は無い。

事業仕分けで、新技術が槍玉に上がっているのはおかしい。
わが国も世界から見れば「メーカー」。新技術無くして発展は無い。

日本は新技術と品質で世界に認められ、発展してきたのだ。
せめて、新技術の事業仕分けのメンバーは理系の方でやって欲しいな!

【品質】
メーカーが永続するためにはこれしかない。品質第一。
食の安全が問われているし、メーカーの謝罪広告も多い。悲しいね!

デザインと品質ではよくけんかをした。過去のデーターで品質基準を作ったものが生き残っている。それだけは現状に合わしたい。

本題の「商品進化のサイクル」

上の菱形  新技術が開発され、商品化される。
中の菱形  商品が売れると、他社参入があり、価格競争になる。
下の菱形  市場が成熟化、価格とデザインの競争になる。

「ユニクロ」はフリースでヒットし、その後デザインで勝負をかけたが、アパレルの世界は各社がデザイ勝負。で惨敗。すなわち「下の菱形」で負けた。

そしてフリースの原点に戻り、新技術の素材「ヒートテック」でヒット。「上の菱形」で勝負して勝った。

各社「ヒートテック」の類似品を出してきている、価格を下回って「中の菱形」の状況かな! ユニクロさん新技術で勝負でっせ!

これで新技術が出なければ、価格とデザインの競争になる。
いつも勝ち続けるためには、メーカーも日本も新技術が必要なのです。

民主党さんワカリマッカ!そして何時も「一番」を目指すのです。
そうすることによって、他社に、他国に勝てるのです。わかって欲しいな!

そして、「デザイン」はその「新技術」と「品質」を、顧客にわかりやすく、信頼のおける商品にまとめるのです。

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