2009年12月28日月曜日

こだわり商品の売り言葉は【不便】?

「出世男 しぼりたて」
奈良県橿原市今井町「河合酒造」のお酒の話です。

2005年の春、仲間多勢で奈良県今井町にスッケチしに行きました。
(今井町は旧環濠内に、昔ながらの家並みが建ち並ぶ美しい町です)

管理人はスケッチが苦手なのでカメラをぶら下げ、町を散策していると
「河合酒造」を見つけ、早速試飲。

親切なおかみさんは「あれも、これも」試飲させてくれた。
そのとき「旨い」と思ったのがこれ! 「出世男 しぼりたて」

おかげさまで、すっかり酔っ払いになった「画伯見習い修行中」の管理人は、多勢の仲間を「河合酒造」に連れ込んで、奈良漬を肴に宴会。

それ以来毎年、年末に届けていただいている。正月の酒は「出世男 しぼりたて」もう少し若い頃に「出世男」を飲んでいればよかった?

3年ほど前、ご近所仲間と新年会。新潟の「Kの寒梅」や「Kボタ万寿」やら、飲み比べ、皆が絶賛したのがこの「出世男 しぼりたて」。

売り言葉は【不便】?
「活性酒のため、ビンを横にしたらこぼれます」いい売り言葉です。
持って帰るときや、輸送するときすごく不便!

こだわり商品で、大量販売を期待しない商品は「多少の不便」が顧客の心に残ります。 OOだから不便、でも旨い!と覚える。

先日もご近所の飲み会で、管理人がこのラベルを見せて「だから旨いのです」クチコミに勤めている。

大量販売は薄利多売ですが、少量販売はこだわりと記憶に残る言葉(不便もその一つ)と、それ相当の利益確保。 鉄則ですな!

瓶のデザインも良く出来ていますよね「しぼりたて」だけをメインに、主役がはっきりしています。

酒は、飲むまで味がわからないから、ラベルは大事な顧客へのプレゼンテーション。お笑い芸人の「つかみ」に相当する。

「しぼりたて」の言葉だけで、一度呑んでみたい気持ちをつかんでいる。
色も使っていないのが「素朴な味だよ」と言っている。

そして、河合酒造のブランドである「出世男」は控えめに。今井町の紹介と河合酒造の由緒ある建物が線画でさりげなく・・・

もうあかん、とりあえず今晩も冷酒でグビット!

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