2010年1月6日水曜日

慣習の美 「首の太さだけで顔まで変わる」?

昨日の会合で、管理人が唱えている「慣習の美」を少し紹介したら、夕刻からの懇親会で皆さんから「なるほどと思った」とうけた。

「慣習の美」とは慣れ親しんだ形状に、人々は安心する。
安心だから「嫌い」ではない。どちらかと言えば「好き」になる。

話せば長いが、デザインをする以上、顧客に「嫌われない」デザインをしなければならない。
(本ブログ2009年12月10日「商品進化のサイクル」参照)

商品を購入するとき最初の判断は「好き」「嫌い」だと思う。それは2種類あって「論理的好き」と「感覚的好き」。購入するのは総合判断。

論理的好き:この性能が好き、この機能が欲しかった・・・
感覚的好き:この形好き、この色好き、なんとなくこれが好き・・・

デザイナーは、その商品の性能・機能をひと目でわかるようにデザインをまとめ、ターゲット層に好きと言ってもらえる必要がある。

だから、商品の「見た目」は大事でっせ!
じゃ! 見た目の「好き」「嫌い」は何で決まるの?

それは、冒頭の「慣習の美」が大きな要素。
(昨日見せたイラスト)
下のイラストは、華奢な女性に見える。

首を太くするだけで、頑強な格闘技の選手に見える。

それは、このような姿を多く見て、見慣れ、我々の脳がそう判断しているだけである。

生け花を習いに行っても「自然のように」と言われるのも、我々が見慣れている姿だから・・・

そこを知ってデザインしたら60点のデザインは1日で出来る。
100点に向けて、何日あるか?
(本ブログ09年11月24日「『慣習の美』及第点のデザイン・・・」参照)

「OOも三日で慣れる」と言われてますけど・・・
オッサンから見ると、若い子は全てきれいに見える。なんでやろ?
家で「しわの多い・・・」を見慣れているからやろか?(厳秘にしてな!)。