2010年1月18日月曜日

大震災  「わが事としてあたる」 「正常心理」

15年前の1月17日、人生初めての激しい揺れで、心臓がバッコンバッコンいいながら、わが人生・・・と思った。

テレビつけると京都駅前の玄関のガラスが割れているのが写っていた。神戸の情報は入らなかった。

そして出勤した。京阪電車は動いていた。会社に着くとオフィスは、天井が、ロッカーが、机が、テレビが、引き出しが・・・

テレビをつけながら、片づけをしていた。ダンダン地震の大きさが判って来た。わが部下たちの安否は・・・

対応のため、いろいろな判断が必要になった。全て自分の判断で動いた。もちろんマニュアルも、ルールもない。

インフラが止まって住まいをなくした人の受け入れ、その他応援資材の調達、勝手に動いた。後日人事・経理と話をしたが全てOKだった。お褒めまでいただいた。会社は本当にありがたい!

後日こういう言葉を知った。「正常心理」
どうしても組織の中にいると「誰かが」と思ってしまう。特に嫌な仕事に対して、でも、一人でいると全て自分で率先してやる必要がある。

この「正常心理」
多勢でいると、警報が鳴っても「誰かが」確認行くだろう?と勝手に思い込んで、行動しない。災害時なら逃げ遅れる。開発業務の仕事なら、社会の変化から遅れ、企業は衰退する。

一人だと、自分で確認に行く、そして判断する。「わが事としてあたる」大きな組織にいると、これを忘れる。用心しなはれや!

松下幸之助翁の教えに「わが事としてあたる」がある。
与えられた職務は、自分が経営者として“経営”していく気概と、他人に期待することなく「わが事としてあたる」事で、真剣さが生まれ、仕事の効率も上がる。 嗚呼、エエ言葉やな!