2010年1月23日土曜日

誰もが持っている審美眼 「ブスコンテスト」

審美眼、誰もが持っている 「悪いもの(ブス)を見抜く能力」?
(ここでは、デザイン・絵画等の出来の悪いものを「ブス」と言ってます。他意はありません。)

1月7日~15日まで開催した、デザイン団体のチャリティー絵馬展が終わった。今は集計し、落札者に発送作業準備中。

画伯見習い修行中の管理人も、数点出展した。出展するときに作品の出来具合で順番をつけた。家族も、デザイナー仲間もだいたい同じになった。

チャリティーは入札方式で、高額入札者に落札される。そしてその金額が寄付される仕組み。

概ね、出来具合の順番どおりの落札価格になった。これも出すの? と言われた作品は、誰も入札してくれなかった。来場者の審美眼に敬意を。
(左上から右下への順番、売れ残りは管理人責任持って落札・・・涙)

すなわち、全ての人が審美眼を持っている。良いものを見抜く力 以上に
悪いものを見抜く能力を持っている。と思っている。

その考え方をデザインで実践した人が「口紅から機関車まで」で
著名なレイモンド・ローウィである。いわゆる「ブスコンテスト」

商品デザインを依頼されると、思いつくだけのデザインを数限りなくつくる。彼はその商品を買いそうな人を集めて、嫌いだと思う番号を、何枚でも記入・投票してもらう。

嫌われないデザインが出来てくると、今度は競合する他メーカーの商品の中に入れて、再度ブスコンテストをした。

嫌われるデザインは売れないことを知っていたのである。デザインしたものを、事前に苦情を言ってもらう手法をとったのである。

一般的には、商品を世の中に出してから、顧客の反応をつかめず嘆くものであるが、レイモンド・ローウィの場合には、事前に売れないデザインを探して捨てる事により、世の中に出した商品は必ず売れたのである。

普通は「美人コンテスト」をし、何種類のデザインの中から、好きなものに投票させると、それが選ばれてしまうのである。すべて売れないデザインばかりだとしても・・・。

売れたデザイン(商品)は、生活者の支持を得たと言うことである。すなわち「売れるデザインが良いデザイン」なのである。

来年はもっと修行をして、事前にブスコンテストをして、入札してもらえる「絵馬板」を作り、大阪の、関西州の発展に微力ながら協力したい。ホンマ微力デンナ!