2010年4月29日木曜日

デザインの方法 図面制作はデザインの最終工程

昨日の本ブログで、図面は最終工程だと言って、古い図面を思い出した。

烏口で図面を引いていた時代。
(写真は烏口で引いた図面の青焼きです。 青焼きも烏口も死語やろな?)

鉛筆を使って、T定規やドラフターで、図面を制作していたときでも、意匠図面は、デザイン作業の最終工程だった。

電気かみそり(シェーバー)のアイソメ。

デザイナーの想いを「次工程に伝える」ための作業だった。

「3D元年」に、オッサンデザイナーの危惧を一言。

過去のデザイン作業のステップは、
① 諸々の情報から商品コンセプト、デザインコンセプトの方向性を出す。
② 簡単なスケッチを描いて
③ 簡単な立体モデル(ラフモデル)を作って、方向性を立体で確認。
(手に触れて、動かしてみて、表から、横から、裏から底から・・・あっちこっち眺めて。これが原寸の3次元モデルやで)
④ 数日間机のそばにおいて。(ホンマニに、エエか?と悩む時間)
⑤ その間に、デザインの考え方(コンセプト)から、色彩計画、細部の使い方の寸法まで、お客さんはこれを認めてくれるやろか?と悩む。
⑥ よし!と決まったら、図面に向かう!

いま、CADの時代になり、3D入力や図面=デザイン(造形)を考える場になっていないか心配してまんねん。

何回も書きますが、デザインは「4ゲン主義」ですな。
「現場」「現物」「現実」プラス「原寸」でっせ。

実際のモノのサイズでデザインモデルを作って検討すると間違いは少ない、また、気づきも多い。画面の中や縮尺模型では、気付かないことが多い。

画面上で判断したらあきまへんな、原寸モデルを自分で作るのがよろしいで。 3Dが、使えないオッサンのヒガミも入っているけど トホホ。

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