2010年2月4日木曜日

「効果実感」で新市場を作る

クイックルワイパーのお話

新しく世に出した商品は、「効果実感」がなければ、新しい市場は築きにくい。店頭でそれを実感してもらえるものはヒットになる。

「効果実感」で感心しているのが、16年前に発売された、花王さんの「クイックルワイパー」

初めて使ったのはいつか?? でも、いつもシートについた綿ほこりの多さにビックリ! こんなに取れるものか!

フローリングが普及してきて、市場ニーズを調べ「クイックルワイパー」を世に出した花王さんは偉い! 花王の商品開発力は定評がある。

生活者の「不平」「不満」をすばやくキャッチして、生活者の思っている「不」の解決方法が期待以上の答えだから、新市場が作れる。

でもザンネンなのが、消耗品でビジネスをしたいところだが、大手スーパーの売場には花王のシートは置いていなかった。

ほこりを取る、シートで新しい「効果実感」を感じてもらう商品開発が次々できなかったのかな? でもシート安すぎる。

今まで市場になかったものは「効果実感」が店頭で訴求できると、普及が早い。店頭で「オーッ!」と言わせれば・・・新市場が作れる。
サアー考えよう!

2010年2月3日水曜日

購入理由は「好き」か「嫌い」か デザイン重要

歴史伝統の「薩摩芋焼酎」新規参入「鳴門金時焼酎」の話。

本ブログの1月13日 鳴門金時の芋焼酎のことを書いた。包み紙で鳴門金時のイメージを上手く表現した良いデザインだと絶賛した。

それを読んだ知人が、こんなんもあったでと、届けてくれた。
鳴門金時 本格芋焼酎 「里娘」日新酒類株式会社

感心したのが徳島芋焼酎のデザイン。芋焼酎としては、鹿児島のような歴史はない。新規参入だと思う。

でもデザイン頑張ってますな! 昨年4月に鹿児島白金酒造の「白金乃露黒」が業界のパーティで味は絶賛、でもラベルのデザインが・・・本ブログでも書いた。

鹿児島や、九州では焼酎の歴史があり、伝統文化など過去にこだわって、今の時代に合わないデザインになっているかも?(なんか日本相撲協会の話みたい、37歳の理事が徳島焼酎)

その点新規参入は、今の時代にあったデザインで参入出来る。だからつまらないものもあるが、時々ドキッ!とする、良いものがある。それが存続し、出来の悪いものは淘汰される。

ひょっとしたら徳島芋焼酎ブレイクするかも? 2,000円程度の価格帯なら「好き」「嫌い」の直感で、ためしに購入する。

そのときにデザインの力がスゴーク影響してくる。そして味がよければ、流通が・・・などの条件が揃えばヒットに。ヒョットしたら徳島が・・・

商品購入の根本は「好き」「嫌い」。 事前にユーザー評価するときも、調査設計で、グダグダ色々な項目で聞きたがるが、結果は「好き」「嫌い」。

そして「好き」だと、次々良いほうに目が行く。「嫌い」となると見たくもなくなる。嫌な面ばかりが目に付く・・・恋愛もよく似てますな!

追伸
薩摩焼酎では「さつまげんち」が旨いと教えてくれる先輩がいた。でも、セブンイレブンのネットでは無かった。同じメーカー オガタマ酒造株式会社の紅あづま芋 本格焼酎 「紅鉄幹」を飲んでみた。これも旨い。

さて、鹿児島と徳島の軍配は?? 当分は伝統の薩摩理事長派でしょうけど、新理事の徳島もジワジワと・・・両国より芋焼酎のほうが面白いかも?
でも、伝統、歴史に胡坐をかいている相撲協会は腐ってマンナ!

2010年2月2日火曜日

M良品カッターとオルファのカッター

事務所に来客があるので、昼前、コンビニにお茶と水を買いに出かけた。コンビニでオルファのカッターが目に入った。購入した。

朝、M良品の「カッター」を使うと、刃を出すときに、親指と中指の動きで、後ろ端部の金具を、ポロンと落とした。

刃を出すための、スライドのつまみと、端部金具の上下位置関係が、検討されていない。プロトタイプで検討すればすぐにわかること。

チョット位置をずらすか、ばねの強さのバランスを調整するとか・・・

いつも使うたびに、落として腹が立っていたが、手先が器用(悪いことには使いません)で且つ 我慢強い管理人はそれでも使いこなしていた。

でも、その「クッソーッ!」と思う気持ちがさめないまま、コンビニで
オルファのカッターが目に入った。購入動機が・・・

写真上「黄色の使いやすいオルファ」 写真下「腹立てているカッター」

さすがオルファは快適ですな、昼からの作業ははかどった。持ちやすいし外れたりはしない。

M良品さん、デザインをするときに、使い方を熟知しないとアキマヘンナ! 悪いけどカッターは、良品ではおまへんな! カッコから入りすぎでっせ! 刃も、早よう切れんようにナリマッセ、気のせいかな?

オルファさんは、使い方重視の商品開発を目指しておられるのが、商品のラインアップでもわかります。

第二オフィス(自宅)のペン立てを整理すると、カッターがぞくぞくと出てくる。 嗚呼! なんと無駄遣い。

オッサンデザイナーは、折る刃のカッターのことを「NTカッター」と呼んでいる。オルファの岡田さんが刃を発明されたのですが、資金を当時の日本転写紙(現NTカッター)から受け、世の中に出たときは当初NTカッターと呼んでいた。

今はオルファが有名ですな! 発明者の岡田さんは、われらが誇る「大阪の人」でっせ! ネーミングも「折る刃」→「オルファ」わかりやすいな!

昨日のダイエー中内さんの小売店の商品化や、オルファの岡田さんのような発明を、次々したら景気も良くなるかも?
従来品を安くして、販売するだけではアキマヘンナ! 使い勝手もな!

2010年2月1日月曜日

小売業の商品化 商品化の原点

不況の一因は、顧客が欲しがる「商品開発」が出来ていないからだと、テレビなどのコメンテーターが偉そうに言っている。
「商品化」の原点に立ち戻って「商品開発」を考えたものでんな!

非常勤講師をしている大学にいくのに、管理人は京阪電車千林駅から歩く。駅前には今でも薬屋さんが営業している。

そして、オッサンデザイナーはダイエー創業者の中内功さんを思い出す。
管理人が企業に勤めた始めたときにはスーパーダイエーが千林にあった。
関西で安いスーパーとして評判だった。駅前は「スーパーダイエー駅前店」だったと記憶している。

企業に入って仕事のことが少し判って来た時に「ダイエー松下戦争」を知った。安売り・大量販売を目指すダイエーと、適正価格維持を守る松下との争いだった。価格主導権を、小売業か、メーカーか持つのかの戦い。

和解までに30年かかった。

中内功氏が、千林の駅前で成功したのは、プリパッケージと言う手法を発明?採用?したこと。(中内氏が発明したかは定かではない)

当初くすりの安売りを目指したが、ライバル店との価格競争に失敗。知人の紹介で駄菓子も扱う。


当時「はかり売り」だった駄菓子を、ヒマな時間に「袋詰め」し、夕方さばいた。これが小売業の「商品化」。「はかり売り」より数十倍の量がさばけた。「袋詰め」することにより後の「セルフ販売」にもつながった。

今思えば、たったこれだけのこと! 今、食品で、スーパーなどで袋詰めしていない商品を探すほうが困難でっせ!

そのお蔭で、セルフ方式がスーパーが定着したんや! で、今、バーコードからICチップ化など新しい変化が・・・新しい小売業の「商品化」ないかな? 我々が考える必要アリマンナ!

2010年1月30日土曜日

実は・・・姉が「吉永小百合」なのです。

先日ある会合で、管理人に「あなたの、お姉さんは吉永小百合さんですか?」と聞いてくる人がいた。即答した「ハイソウデス!」 (ウソ!)

山田洋次監督の映画、本日ロードショーの「おとうと」で、吉永小百合さんの「おとうと」役 笑福亭鶴瓶さんが、管理人に似ているからです。

でも嬉しいな!吉永小百合さんの“ウソ” でも「おとうと」と言ってもらえば、幸せです、良い気分です。恋人ならもっといいけど・・・
写真は「おとうと」の公式HPより。

わが姉の小百合はなぜ「美しい」のか? 

人の顔を例にして、デザインの「美しい」と「美しくない」はなぜ判別できるのかを、授業や講演でわかりやすく説明している管理人・・・

人間の顔についている部品(目、眉、鼻、口、耳)の数は同じです。その配置場所もほぼ同じです。でもこんなに違いが・・・

そしてその部品を単品で見ると、鼻だけ、耳だけ、目だけ・・・決して美しいものではありません、醜い部品が多い。鼻だけ見たら醜いですよ!

デザインも一緒です。わずかな配置の違いで、「美しい」と「醜い」が出来るのです。その解決方法は、数多く作って比較すると見分けられます。

人の顔もそうです。いろいろな顔があって、管理人がいるからキムタクが存在するのです。全員がキムタクだったら・・・

目鼻が絶妙なバランスで配置され、人の顔が出来上がっている。いろいろな顔があり楽しい。 でも、わが姉は別格です。美しいを超えています。

美しい小百合お姉さんへ、 近々コーラとポップコーンを持って、お会いしに行きます。では、そのときに!

2010年1月29日金曜日

部品のデザイン 「品質・信頼性をデザインする」

N社の新聞記事を読んで、昔々印象に残っているN社の社長(当時)談話を思い出した。

日本海側の部品メーカーN社が、大阪の電機メーカーSH社に部品を購入してもらおうと、日参していた。

性能・品質・価格に自信を持っているN社の社長は自信満々で、大阪市南部にあるSH社を訪ねた。説明をしていて、よい感触だった。

でも、SH社の、技術最高責任者のSさんの答えは「NO」だった。
何度も足を運び、他社比較も作り、何度目かの時、N社社長は、Sさんに聞いた。「何がまだ足りませんか?」

Sさんいわく「性能・品質・・・よくわかりました、しかしこの部品の顔が、その性能・品質を表していない、だから話の中身が信用できない」と
すなわち「品質・信頼性が部品の顔に出ていない」と。

N社の社長は、製品である「部品」の「目で見る信頼性・デザイン」の向上に取り組んだ。 
性能・品質・信頼・品格・・・を表現する部品のデザインとは
写真はイメージ

部品のデザインでも、「ここは固定する」「ここは心臓部」「ここは・・・」
など、その部品の働き、特徴、使いかた等をわかり易くひと目で
「見える化」することが大切である。

形、色、テクスチャーにもその部品の性能・品質に合ったものがある。
また、ロゴや文字もしかり。

それを失敗すると信頼性のない形状になる。部品こそ、デザインディティール処理が重要で、間違えると、信頼感のないデザインになる。

N社の社長は満足いくものが出来き、そしてSH社を訪ね、Sさんに採用していただいた。その後N社は成長したが・・・

この不況で、今は苦しんでおられる新聞記事だった。
また原点に戻って考えたら・・・

2010年1月27日水曜日

街を美しく! 心斎橋商店街 深夜のゴミロード

昨夜打ち合わせが遅くなり(ウソ! スナックでドンちゃん騒ぎ)、終電間近の電車に乗るため、三寺筋界隈の「兄さん!ガールズバーどう・・・」の誘いを振りきり(俺も25万円の請求したらK田になるぞ!)ながら、心斎橋商店街を南から、心斎橋駅に急ぎ足で向かっていた。

23時頃なのに、若い人達はもちろん、熟年のオッサンも、外国人観光客の人達も多勢通行している。

でも、商店街の両側は、各店舗が出されたゴミ袋が・・・ 嗚呼!
これでは、顧客無視ですよ! 外国人観光客はどう思っているのかな?

店の人達も何を考えているのかな! ゴミ処理の方法、街をきれいにするためにも、仕組み考えなアキマヘンな!

写真を商店街の真ん中から撮りたかったが、人通りが多く、顔が入るので撮れなかった。火曜日の23時、不況はいずこに? 若者を中心に、ミナミの人出はスゴイ!

ミナミは昔から、ゴミゴミした街だ・・・と言われているが、実際ゴミが人の通りを邪魔している。

2010年1月26日火曜日

ランプ寿命(白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球)

1,000時間 100円
電球型蛍光灯は寿命表示より、長寿命でっせ。

昨年秋から、LED電球が話題だった。
新聞記事によると、照明のランプ寿命は1,000時間約100円。
(下図 新聞記事より)

白熱電球     1,000時間    115円
電球型蛍光灯  12,000時間  1,180円
LED電球   40,000時間  3,880円

個人的な感触だが、電球型蛍光灯は長寿命だと思う。

我が家は2000年4月に新築し、その時庭園灯を設置した。
電気代をケチった管理人は、タイムスイッチをつけた。
暗くなると点灯し8時間後に消灯するように設定している。

2灯設置している。1灯は一昨年秋ランプ交換をした。もう一灯は、もうすぐ10年なのにランプはまだ切れていない。

単純計算をすると、1日8時間×365日×10年=29,200時間
もちろん信頼のおけるPa社のランプ。

また門灯は、明るさセンサーつきで、暗くなれば点灯し、明るくなれば消灯する。10年間ランプ交換していない。もちろんPa社のランプ。

心配事は、ランプが切れたら、ランプ交換簡単に出来るやろか? 
一昨年秋に切れた庭園等では大変苦労した思い出がある。Y社製。

めったに、交換しないのだから、判りやすくする必要ある。貼ってあったシールはもちろん劣化して既にない。ネジはこびりついて回しにくい。

デザインも大切だが、10年後のランプ交換も、説明書無しで出来るようにして欲しいものだ! タノンマッセ!

LED電球は明るさが初期の70%になるのが商品寿命、4万時間後。半導体だから切れることはない。いつまで持つのか???

技術開発をして、8万時間にしたらランプ交換不用、器具ごと交換!
1日8時間で25年以上持つのだから。1日4時間だったら50年や!

そうして技術の発達と ともに商品は進化して イキマンネンナ!

2010年1月25日月曜日

水陸両用バス デザイン考えたいな!

先日、天満橋シティモール2階から、大川を走る水陸両用バスを始めて見て、デザイン中途半端やな! と思った。


シンプルモダンでいくのか、大阪のコテコテでいくのか、流行のゆるキャラでいくのか、歴史文化でいくのか? コンセプト・考えがない


せっかくオモロイバスが大川を走るやから、もっともっと世の中に役立ち、人々の話題になるようなデザインありそうですな!


陸上を走るから、いろいろ規制もあるやろうけれど、もうチョットどうにかナリマヘンか? これじゃただの白い箱デンガナ!

日本バス友の会、関西支部支部長のN尾さん、タノンマッセ!

2010年1月24日日曜日

ゴルフ仲間と言う「異業種交流会」

昨日は、JR天満駅近くのカジュアルダイニングバー「ハナアカリ」にて、紳士淑女12名がビールやワインをあおって騒いでいた。(店の名刺)

職業(元も含む)はカメラマン,スタイリスト、エレクトーン奏者、証券会社、金融業、和服卸、住都公団、歯科医、電機メーカー、警備会社・・・

南森町にあった、焼き鳥屋さんのオヤジ(脱サラで始めた)が言い出し屁で、始まったゴルフコンペ仲間。

約90回、20年以上続いている。そのオヤジは残念なことに、7年前天国に召された。 オカミさんが、ゴルフもしないし、店もたたんだのに、世話役をやってくれていた。今は美男美女が引き継いでいる。

最年少が50代? 最年長は70代! その年長さんが個性派だからこのメンバーは長続きしているのだと思う。その理由は丸秘! 言うたら村八分になる。 

遊びや趣味仲間は「異業種交流」になる。「新」を発想するとき、専門分野を8割、残り2割を分野外のことをしている時に「ヒラメキ」が・・・
とも言われている。

いろいろな職種の人と話をすると「オッ!」と言う驚きがある。
だから、仕事ばっかりセンと、体にムチ打って、しっかり遊びもしなはれや! と自分に言い聞かせている。(勝手なオッサンや!と嫁が言う)
 
JR天満駅近く(歩2分)のカジュアルダイニングバー「ハナアカリ」 おすすめです!
食べるのが一生懸命で料理の写真忘れてた。それぐらいに美味い!

2010年1月23日土曜日

誰もが持っている審美眼 「ブスコンテスト」

審美眼、誰もが持っている 「悪いもの(ブス)を見抜く能力」?
(ここでは、デザイン・絵画等の出来の悪いものを「ブス」と言ってます。他意はありません。)

1月7日~15日まで開催した、デザイン団体のチャリティー絵馬展が終わった。今は集計し、落札者に発送作業準備中。

画伯見習い修行中の管理人も、数点出展した。出展するときに作品の出来具合で順番をつけた。家族も、デザイナー仲間もだいたい同じになった。

チャリティーは入札方式で、高額入札者に落札される。そしてその金額が寄付される仕組み。

概ね、出来具合の順番どおりの落札価格になった。これも出すの? と言われた作品は、誰も入札してくれなかった。来場者の審美眼に敬意を。
(左上から右下への順番、売れ残りは管理人責任持って落札・・・涙)

すなわち、全ての人が審美眼を持っている。良いものを見抜く力 以上に
悪いものを見抜く能力を持っている。と思っている。

その考え方をデザインで実践した人が「口紅から機関車まで」で
著名なレイモンド・ローウィである。いわゆる「ブスコンテスト」

商品デザインを依頼されると、思いつくだけのデザインを数限りなくつくる。彼はその商品を買いそうな人を集めて、嫌いだと思う番号を、何枚でも記入・投票してもらう。

嫌われないデザインが出来てくると、今度は競合する他メーカーの商品の中に入れて、再度ブスコンテストをした。

嫌われるデザインは売れないことを知っていたのである。デザインしたものを、事前に苦情を言ってもらう手法をとったのである。

一般的には、商品を世の中に出してから、顧客の反応をつかめず嘆くものであるが、レイモンド・ローウィの場合には、事前に売れないデザインを探して捨てる事により、世の中に出した商品は必ず売れたのである。

普通は「美人コンテスト」をし、何種類のデザインの中から、好きなものに投票させると、それが選ばれてしまうのである。すべて売れないデザインばかりだとしても・・・。

売れたデザイン(商品)は、生活者の支持を得たと言うことである。すなわち「売れるデザインが良いデザイン」なのである。

来年はもっと修行をして、事前にブスコンテストをして、入札してもらえる「絵馬板」を作り、大阪の、関西州の発展に微力ながら協力したい。ホンマ微力デンナ!

2010年1月21日木曜日

デザインマネジメント

昨日は、昨年から非常勤講師をしている大学の卒業制作審査会に行ってきた。一次審査を通った、20点の作品が審査対象。(一次審査は所用があり出席できなかった)

常勤の先生10名ほどと、客員教授、非常勤講師20名ほどが審査をする。もちろん学生にオープンで。よい仕組みだと思う。

学生の説明時間は3分、そして投票。
なぜこれを選んだか? なぜこれを落としたか? 学生の前で各々が説明する。いろいろな考えが世の中にはあることを学生は知るだろう。

概ね、管理人が言い続けている「情」「創」「伝」プラス「美」が、的確に表現されているものが上位に来る。

情・・・現状を知り分析し課題を見つけているか?
創・・・オリジナリティのある課題可決をしているか?
伝・・・わかりやすく考えを伝えているか?

でも「伝」が下手なものが多い。社会に出たら「伝」が仕事の多くを占める。「情」「創」に人の差は少ないと思う。「伝」で差がつく!

上位10点の作品の中から、最優秀1点、優秀2点を選ぶ仕組み。

学科としての一期生。初めての卒業生。グラフィック、インダストリアル、インテリア、建築と幅広く取り組んでいる。

教育って、偉大だなーと思う。デザインの「デ」の字も知らない高校生が、4年間で、デザイナーらしくなるもの。

でも、管理人が担当している「プロダクト デザイン マネジメント」について疑問が・・・

マネジメントとは、成果目標を掲げ、具体的方策を立案し、メンバーのやる気頑張りを奮い立たせ、その方向に組織・メンバーを向けること。

縦軸に「良くなる」横軸に「期限・時間」そして社会に役立つものを創出する。ことがマネジメントだと言い続けている。

卒業制作の中にはダイレクトに社会に役立つと訴求しているものが2/3位である。残り1/3は?? 混沌とした社会状況を表しているかも?

2010年1月20日水曜日

売り言葉が、わかりにくい商品

伝えるのは、狙いを定めて「誰に」「何を」でっせ!

我が家の家主様(家内)がこんなものを買ってきた。
「寝る前にこれで、クチュクチュしたら、歯磨きせんでええねん」と言う。知人からのクチコミらしい。

ホンマかいなと、管理人は本体シールをシゲシゲ見てみた。
「もっとキレイ」「長時間口内を清潔にキープ」「歯の力を育てるために」・・・などのわかりにくい売り言葉が・・・

何のために、どんな効果効能が有るの?? と管理人は思ってしまった。
商品特徴の訴求が、オッサンには、わかりにくい。
キャッチフレーズの
「もっとキレイ」 だったら、何に役立つの、どんな効果あるの?
「長時間口内を清潔に・・・」 だったら、何がいいの? などなど

小・鳩さんたちが、お金の話で記者会見しているのと同じくらいわかりにくい。なんか遠まわしな言い方や!

裏面の効果効能を見ると、立派な製品でんがな! 効果効能を「売り言葉」に置き換えて表面に持ってくれば良いのにと思った

ネットで調べてみた。
商品コンセプトは「歯のちから」
1. 落とす・・・酵素で歯垢を除去
2. 強くする・・フッ素で歯質強化
3. 支える・・・ビタミンEで歯ぐきを活性化

この商品群は、歯の生えている人、全員に向けている。(子供用だけ分けてあるが)だから売り言葉が「小鳩さんの記者会見」になる。

【管理人からの勝手なアドバイス】
せっかくの効果効能を、ターゲット、症状別に狙いを定めて、チョッピリ脅迫的なコピーが売り言葉にいいのでは。

すなわち、先日書いた「誰に」「何を」、「何を」「誰に」である。

ついでに、パッケージデザインに辛口の意見を(お許しを)。
その1.【注ぎ口】
液体を注ごうとした時、どこを押せばいいのか判らない。せめて押すところは色を変えるとか、ローレットを大胆に入れて目立たせるとか・・・
洗面所で老眼鏡持ってこな、見えまへんで!
そして想定以上に、押すのがかたい! 小さい!(設計ミスか?)

その2.【計量キャップ】
大人の線まで、入れろと書いてあるが、大人の線が見えません!
(老眼のオッサンがデザインしたらこんなこと考えられへん!)
少し段差をつけるとか、テーパーを活用して手触りで判るとか・・・
デザイナーが考えずに引いた線を、そのまま商品化しているのとちゃいまっか? プロトタイプで使い方などをモット検討したいものデンナ!

その3.【キャップしたら閉じる】
計量キャップをしても、センは開いたままになっている。チョット考えれば、キャップしたとき閉じることは出来る。そしたら倒れても、こぼれまへんで!

とりあえずそんなもので・・・ほんならクチュクチュしてきまっさ!
でも、クチュクチュした後、ブラッシングせよと書いてある。
それやったら歯ブラシすんのと、一緒やで! なあ家主様よ!

2010年1月19日火曜日

ばね指(弾撥指(だんぱつし))手術

昨日、ばね指の手術をしてきた。指の腱鞘炎ですな!
内視鏡で、腱鞘を取り除く手術です。
(一般的な手術は、手のひらを数センチ切開して行う。)

管理人は7年ほど前にも手術をしている。そのときは内視鏡の手術をされる先生が東京と、名古屋にしかおられなかった。名古屋に通った。

今回も調べ、京都府の宇治武田病院(元ユニチカ病院)の院長先生が内視鏡手術をされていることがわかりお願いをした。

手術が始まりそうなのに、まだ麻酔が・・・
手術の寸前に、強烈に痛い注射を2回。すぐに手のひらと指はマヒ!

数ミリの穴を2箇所に開け、カメラと鈎針が入ってきて、腱鞘を切ったり、取り除いたり、その状況が、20インチくらいのモニターに写る。

説明をお聞きしながら・・・進んでいく。手術時間は30分ほどですんだ。
症状が出てから、長くほっていたため、先生はすごく時間がかかったと、もっと早く来なさいと怒られた。

今日夕刻ガーゼが外される。そうすればほぼ両手がつける。右手だけでキーボードは辛い。
でも友人から、狭心症の手術をした、腎臓がんの手術をしたと連絡が入る・・・この程度は病気のうちに入らないかも? でも不自由でっせ!

健康って大事やな!
健康でありたいけど、健康のために生きるのは、嫌でんな!

2010年1月18日月曜日

大震災  「わが事としてあたる」 「正常心理」

15年前の1月17日、人生初めての激しい揺れで、心臓がバッコンバッコンいいながら、わが人生・・・と思った。

テレビつけると京都駅前の玄関のガラスが割れているのが写っていた。神戸の情報は入らなかった。

そして出勤した。京阪電車は動いていた。会社に着くとオフィスは、天井が、ロッカーが、机が、テレビが、引き出しが・・・

テレビをつけながら、片づけをしていた。ダンダン地震の大きさが判って来た。わが部下たちの安否は・・・

対応のため、いろいろな判断が必要になった。全て自分の判断で動いた。もちろんマニュアルも、ルールもない。

インフラが止まって住まいをなくした人の受け入れ、その他応援資材の調達、勝手に動いた。後日人事・経理と話をしたが全てOKだった。お褒めまでいただいた。会社は本当にありがたい!

後日こういう言葉を知った。「正常心理」
どうしても組織の中にいると「誰かが」と思ってしまう。特に嫌な仕事に対して、でも、一人でいると全て自分で率先してやる必要がある。

この「正常心理」
多勢でいると、警報が鳴っても「誰かが」確認行くだろう?と勝手に思い込んで、行動しない。災害時なら逃げ遅れる。開発業務の仕事なら、社会の変化から遅れ、企業は衰退する。

一人だと、自分で確認に行く、そして判断する。「わが事としてあたる」大きな組織にいると、これを忘れる。用心しなはれや!

松下幸之助翁の教えに「わが事としてあたる」がある。
与えられた職務は、自分が経営者として“経営”していく気概と、他人に期待することなく「わが事としてあたる」事で、真剣さが生まれ、仕事の効率も上がる。 嗚呼、エエ言葉やな!

2010年1月15日金曜日

プレゼンテーション 「美」「知」「汗」

昨日は京都の某大学、N先生の照明デザイン講座の最終日。学生たちの作品プレゼンテーションに対して、オッサンデザイナーとして、なんか言え!といわれて、参加してきた。

プレゼンテーションが社会に出てから、いかに大切かを知ってもらうため、N先生は内容を熟知している自分よりも、過程をまったく知らないオッサンに伝わるかどうか? を本授業で学生に教えている。 
オッサンは嫌われ役でボロカス言う役。(善良なオッサンなのに・・・涙)

管理人がいつも言っている、デザインとは「情」「創」「伝」プラス「美」や! その「伝」が上手くできていない。「もったいない」と思った。

作品としてよく出来ているのに、伝えることが下手! 自分の思い込みが強くプレゼンテーションの基本が・・・

基本とは、「誰に」「何を」 「何を」「誰に」である。
自分が知っていることは、全ての人が知っている。と思う錯覚ある。
また、折角のコンセプトや狙いが上手く表現されていない。

オッサンデザイナーが、ズケズケ言うので、事前にプレゼン内容を見ていないN先生は、応援者側になっていた。(学生への「愛」?)

デザイン学生のプレゼンテーションで大切なのは「美」「知」「汗」

感性(美)でつかみ、論理(知)で納得させ、チラッと努力(汗)感じ取ってもらう。事業での商品プレゼンも同じだと思う。

その後、学生と、四条でワイワイガヤガヤ。若い発想を吸収してきた。
N先生が学生の「夢」を語らせ、これからの人生「やる気」を持っていくんやでーと、応援団長になっている。
そや「やる気」や、がんばりや! T本君、読んでるか!

2010年1月14日木曜日

980円の買い物

先日のニュースで、吉野家の売上が下がっているとか? ライバルは280円の他社の牛丼。吉野家は380円(今週、対抗策を実施中らしい)本当デフレ社会ですな!

キッチンの蛍光灯ランプ(FL40W)が切れたので、スーパーに買いに行った。P社のナチュラルタイプ、980円だった。

ランプ取り外すとき、暗いので、懐中電灯(単1×4本タイプ)を使ったが、電池が少なくなり暗かった。

蛍光灯ランプ売場の隣が懐中電灯売場。LEDで連続点灯120時間、単1×2本タイプ、信頼のおけるP社製で、980円。もちろん買った。

これだけの部品が有って、しかも生活防水でゴムパッキンまでしっかり入って980円でっせ!

吊り下げフックのところには、親切でわかりやすい指かかりが配慮されていて、これで980円でっせ!

牛丼3杯より安く、LEDの懐中電灯がある。先日梅田地下街で食べたラーメンは870円だった。

ダイエットのために、昼食1回抜いたら、LEDの懐中電灯が買える。
不思議な気がする。

ラーメンなどは年に何回も食べるが、懐中電灯などは、10年に1つも買わない。耐久消費財のメーカーは大変ですわな!

耐久消費財のメーカーは、品質・サービス・信頼・価格・・・など、どれか一つでも欠けると生活者はそっぽ向く。

そして総合メーカーは980円の懐中電灯で品質トラブルがあれば、40万円のテレビまで影響する。 嗚呼!

このデフレ社会をチャンスとして、変化していくしかない。
インドでは20万円で自動車を作っているのだから・・・

デフレは「生活者がお金を大切に使う時代」だと認識して、各々の担当事業の「ナノ」を追及しますか?

2010年1月13日水曜日

包み紙でデザイン 鳴門金時の焼酎と阿波和紙

10年ほど前、恩師が定年退職されるので、感謝の会を開催した。もちろん管理人が事務局長。

その後、徳島で鳴門金時を生産している先輩から、ご苦労さんの手紙とともに、鳴門金時芋がドッサリ届いた。

芋・たこ・なんきんは女の食い物! 食わず嫌いだったが、後日先輩のお会いしたとき「美味しかったです」言うために食べた。

美味かった! サツマイモってこんなにうまいものかと思った。
(胸焼けがしたが・・・)それ以来 鳴門金時だけ食べる。

先日、徳島に出張した人から、みやげに鳴門金時の焼酎をいただいた。

まずデザインがいいじゃないですか、よそにないオリジナリティがある。これ焼酎? そして、美味い鳴門金時のイメージも出ている。

包み紙には「阿波和紙」で出来ており、使用後、水につけるとラベルがはがれ、ガラス窓に貼り 和紙として再利用せよ!と説明が・・・

中味を飲む前に、和紙を水につけた。いとも簡単に出来た。
「阿波和紙」いいね! 使えそう!

酒のラベルデザインにうるさい管理人。ラベルだけではなく包み紙で商品の特徴を表現する方法も参考になりますな!

ラベルやパッケージで商品の特徴が表現できないとき、商品の包み紙の手があったのだ! 参考にさせていただきます。

焼酎の味もまろやかで、少し甘味があってロックで美味いでっせ!

2010年1月12日火曜日

百貨店 受付番号で待たすのはアカンヤロ!

昨日お届け物をするの、梅田のデパート進物コーナーに行った。店員さんが受付番号を取れという。何か役所や、病院に行った気持ちがした。

最近はどこに行っても、この受付番号が多い。そして順番が来ると、人工音声で「お待たせしましたOO番の・・・」と言う。

待たせること自体が顧客にとってマイナスイメージなのに、この人間味のない対応、これってサービス業? と思ってしまった。


もう一つのビックリ 【お届け先の電話番号で住所が出てくる】
係りの方が、パソコンを操作して、お届け先の電話番号を入力すると、住所と世帯主が完璧に出てくる。このシステムにはビックリした。

贈り主が以前のように送り状にシコシコ記入しなくてもいいのは助かるが、チョットへんな気分だった。

NTTのデーターを使っているらしいが、これって個人情報ウンタラはいいのかな? カーナビで店などは検索できるけど、個人までは?

2011年の改装オープンまでには、この受付番号制度ドナイカして欲しいな、特に人工音声が役所っぽくしている。

【オッサンからの改善提案】
係りの美しい女性が、そばによってきて、ひざまずいて、小声で「OO様お待たせしました」と案内いただくだけで、 嗚呼! ここはエエ店や! とナリマッセ!

2010年1月11日月曜日

目線を変えると 180度違った情報になる

ニュースを見ていて、目線を変えるとこ180度違うことになることを痛感した。

シィ・シェパードのアディ・ギル号と日本の調査捕鯨船が衝突する映像。

日本側の映像を見ていると、アディ・ギル号が捕鯨船にぶつかってきているように見える。

シィ・シェパード側からの映像を見ると、アディ・ギル号に日本の調査捕鯨船がぶつかってきているように見える。

まったく逆になるのだ! 世界のニュースがどの映像を流すのかで、人の考えを変えることが出来る。 正確に伝える難しさ痛感。

管理人はデザインとは「情」「創」「伝」だ!(注1)なんて偉そうに何十年も言ってきているけど、これだけまったく逆になる情報を知らない。

正しい情報とは、結局現場にしかない! 
双方の船に乗っている人のみ、この衝突の真意を知っている。

商品開発の情報も、現場に行って確認することを怠ると、生活者にとってまったく不用のものを市場に出す可能性が高い。

「現場・現物・現実」が大切か、再認識した。また、デザイン作業を進め時は「原寸」も大切だ!本田宗一郎氏の「3現主義」プラス「原寸」。
4つの「ゲン」で「4ゲン主義」。

本当の情報とは? 難しいですな! やっぱ自分の眼・耳・・・しかあかんのかな? とりあえず自分の足で確認することが大切。 

少しでも正しい情報に接するために、自分の足で、眼で、耳で・・・。
南太平洋まではいけまへんが。

(注1) 「情」「創」「伝」とは
顧客目線で情報を的確に集め、いろいろな角度から数多く創造し、社会に役立つモノを選び、顧客に判りやすく伝える

2010年1月10日日曜日

気配りが「人気」に結びつく 商品もスナックも

お年玉をもらった!

昨年20周年をむかえた。大阪ミナミのスナックがある。月に一度くらいいつもの仲間と行って騒ぐ。

先日店で、ママからお年玉をもらった。その場でひく「くじ」だった。
残念ながら100万円は当たらなかったが・・・

長いことお年玉をもらっていない「オッサン」は嬉しかった!
こういう気配りがあるから客が集まる。(オッサンが多いけど)

サービス業も、商品もその配慮がなければ長続きしない。
本ブログで「ケチ」を色々つけているが、これも世の中が良くなればと思ってのこと、お許しを。(影の声 ウソだ!オマエの気ままやろ!)

でも、サービス業も、商品もその気配り・配慮が足りないものが多い。それはマニュアルが原因の一つだと思っている。

サービス業で効率化のためにマニュアルを作って「いらっしゃいませ」~「有難うございます」まで、まるでロボットのように・・・

商品も色々な商品基準や品質基準が出来てそれに則って商品開発をする。顧客が望むとも、望まなくとも作り手の都合で・・・(用心!用心!)

工業デザイナーは、顧客目線で、美しく且つ判りやすく、使い勝手の良いモノつくりに注力したい。

スナックのママは経営者、マニュアルは自分で作成し変更できる。その場その場、その時代に合わせて、だから20周年。

20年使っていただき、満足していただける、商品デザインを目指して今年も頑張りマッセ!

2010年1月8日金曜日

注意!注意!注意! 黄色い階段

先日、新しい駅で階段を降りようとしたら「クラクラした」
嗚呼、これでお終いか?

階段で段差を示すために、黄色の線がはめ込んである。
また、弱視の方のために案内のタイルが埋め込んである。

これ全てが、黄色なんです! 注意!注意!注意! 黄色い空間。
クラクラしまっせ! まだ飲むまえやのに!

お役所仕事のデザインや! これを使っていたら誰も文句付けへんやろ
黄色!黄色!になっても・・・ 「許せん!デザインや!」

使う人のことを無視しとる!
これが一般消費財のデザインやったら「まったく売れへん」か「返品の山や!」民間企業では考えられないデザインです。

階段では、段差を知らせるために必要なら、階段にグラデーションをつけるとか、黄色の変わりに濃い色を使うとか・・・
設計者や、デザイナーやったらモットモット考えてや!

この、なみなみの手すりも「美しい」とは思えない! 
でも公共施設にはこれが多い、何か考えな、アキマヘンナ! 
直線で持つと心地よい指がかりが・・・「よう考えてマンナ!」とうなるような手すりないかな?

2009年のグッドデザイン賞やら、その他の賞もたくさん受賞されている
京阪電車、中之島線 渡辺橋駅でした。ぜひ一度ご見学に。

2010年1月7日木曜日

チャリティー絵馬展 本日より15日まで。

昨年12月24日の 本ブログで紹介した、チャリティー絵馬展が
本日から開催されている。詳細は以下です。ぜひ!

もちろん管理人の「画伯見習い修行中」の作品が多数出品されている。
未来の投資のために応札してください。
(ゴミが増えると心の中で思っても、口に出すと友達を無くすぞ!)
そして義捐金は、少しですが、大阪府の発展に役立ちます。


日時:平成22年1月7日(木)~15日(金)
   10:00~20:00(最終日は18時まで)

場所:天満橋「京阪シティモール」2階
   大川側 レストスペース
   京阪電車「天満橋駅」の上です。
新しく出来た水上バス乗り場の「八軒家浜」の上です。

会場風景です。美しい絵馬板も楽しいですが、会場からの大川の景色もきれいですよ!

管理人は最終日の15時から18時は、撤収要員(肉体労働専門デザイナー)として待機しています。その他の日は、時々出没します。

2010年1月6日水曜日

慣習の美 「首の太さだけで顔まで変わる」?

昨日の会合で、管理人が唱えている「慣習の美」を少し紹介したら、夕刻からの懇親会で皆さんから「なるほどと思った」とうけた。

「慣習の美」とは慣れ親しんだ形状に、人々は安心する。
安心だから「嫌い」ではない。どちらかと言えば「好き」になる。

話せば長いが、デザインをする以上、顧客に「嫌われない」デザインをしなければならない。
(本ブログ2009年12月10日「商品進化のサイクル」参照)

商品を購入するとき最初の判断は「好き」「嫌い」だと思う。それは2種類あって「論理的好き」と「感覚的好き」。購入するのは総合判断。

論理的好き:この性能が好き、この機能が欲しかった・・・
感覚的好き:この形好き、この色好き、なんとなくこれが好き・・・

デザイナーは、その商品の性能・機能をひと目でわかるようにデザインをまとめ、ターゲット層に好きと言ってもらえる必要がある。

だから、商品の「見た目」は大事でっせ!
じゃ! 見た目の「好き」「嫌い」は何で決まるの?

それは、冒頭の「慣習の美」が大きな要素。
(昨日見せたイラスト)
下のイラストは、華奢な女性に見える。

首を太くするだけで、頑強な格闘技の選手に見える。

それは、このような姿を多く見て、見慣れ、我々の脳がそう判断しているだけである。

生け花を習いに行っても「自然のように」と言われるのも、我々が見慣れている姿だから・・・

そこを知ってデザインしたら60点のデザインは1日で出来る。
100点に向けて、何日あるか?
(本ブログ09年11月24日「『慣習の美』及第点のデザイン・・・」参照)

「OOも三日で慣れる」と言われてますけど・・・
オッサンから見ると、若い子は全てきれいに見える。なんでやろ?
家で「しわの多い・・・」を見慣れているからやろか?(厳秘にしてな!)。

2010年1月5日火曜日

助兵衛根性を持て 続編 「情報の数学」

異質な情報を入手したときに「新」に「跳べる」ときがある


K製薬はこの不況下、業績は伸びている。時代をよく読んでヒット商品を次々出している。異質な、知識・情報の吸収意欲がすごい!

「新」の発想をするためには、異質な情報をどう組み合わせるか?
過去ダメでも、今の時代はヒットする可能性もある。
助兵衛根性を持たないと、異質な情報は入ってこない。

物の数学は1+1=2であるが、情報では違う。
「情報の数学」は 1+1=1

この情報を“A”とすると
A+A+A+A=A 同じ情報はいくら足しても増えない。

異質の情報が組み合わされば新しい価値が生まれ、「新」に「跳べる」。
その情報をいかに「見抜くか」にかかっている。
(上図では「情報B」が組み合わさり「情報C」に化けた、跳んだ)

お金や物は使うと減るが、情報や知恵は使っても減らない。1-1=1
A-A=Aである。情報や知恵はむしろ使わないと錆びついてくる。

異質な情報を入手し「見抜き」「新に跳ぶ」。

参考図書として「ビジネス・インサイト」著者 石井淳蔵氏。
序章「経営者は跳ばなくてはならない」では、管理人が勤めていた企業の元会長の話から始まっている。

クロネコヤマトの小倉前会長、ダイエーの中内創業者などの、跳んだときの話が出ている。
石井淳蔵氏の著書「ブランド 価値の創造」を10年ほど前に、読ませていただき感激したのが記憶に新しい。これもお奨めです。


さて、異質な情報を入手するためには何をすればよいか?

「二割程度を日常業務外の仕事を」と言いたい。
跳びたくて悩んでいるとき、仕事とは関係ないところに、「跳べる」ヒントがある。

真面目には、他業種との交流会、別の仕事の応援、先輩を訪ねる・・・
ようは出歩く。

業界情報の枠にとらわれない、幅広い分野の動きを知ることは、回り回って仕事の参考になる。

会社と自宅を往復するだけでは、新しい発想はデテキマヘンデ!
しっかり寄り道して、楽しい酒と前向きな会話で、ワイワイガヤガヤしていると「跳べる」かも?

2010年1月4日月曜日

グッドデザイン賞(Gマーク)の本 見直したいね!

生活者にGマークを広く知ってもらう方策を! モットモット!

毎年10月にグッドデザインが選定されると、年初にこの本が発売される。約5,000円です。
昨年の例です。2008年度「グッドデザイン賞」におけるすべての受賞対象1,067点を掲載した公式年鑑。

一般の人は買いますか? 買いまへん! 5,000円は高いです。
購入者のほとんどは、デザイン関係者です。そして内容はまるで辞書。

グッドデザイン賞を選定する趣旨は、発足当時 
「商品の良質化により国民生活の向上、産業の発展及び輸出貿易の振興を図るため・・・グッド・デザインを選定公表する」

現在では、ミッションとして 
「優れたデザイン」を選ぶことにによって「生活と産業活動を推し進めていく」というこの制度の役割は、何ら変わっていません。

と言い切っておられます。

管理人はこのグッドデザイン賞をもっと広く生活者にお教えするべきだと言い続けています。

ネットでも見れますが、まだなにかお固い内容が多い。
http://www.g-mark.org/gda/2009/index.html

商品写真があって「概要」「デザイナーのコメント」「審査員のコメント」が、お役所の文章のように掲載されている。

もっと判りやすさを重視して作って、欲しいな!

たとえば、雑誌Pen などとタイアップして、商品の特徴や
売り言葉も最小限の3行以内にまとめて
その商品が欲しくなる、カタログ風に、雑誌広告風に・・・

そして、廉価なグッドデザインカタログ・雑誌を発刊すべきです。
受賞商品オンパレードの。受賞理由も簡潔に3行までで。

広く知らしめることにより、ミッションである「生活と産業活動を推し進めていく」ことになるのです。期待してまっせ!

2010年1月2日土曜日

助兵衛根性を持て 「百見は一験にしかず」

米国の超著名なプロゴルファーの話ではありません。(影の声、彼も彼やけど、コワイコワイ奥さんやね!彼が可哀相な気もするな?)


では本題に、色々な異性に興味を持て、ではなく、
いろいろなことに興味を持て! と理解して欲しい。

「百聞は一見にしかず」
人の話を何度も耳で聞くよりも、一度実際に自分の眼で見るほうが
はるかによく理解できるということ。

松下幸之助さん曰く 「百見は一験にしかず」
100回見る、本を何度も読むよりも、
現場に入って「現場・現物・現実」を経験するほうが、身につくし、
新の発想にもつながる。

すなわち「初体験を数多く持て!」と言うことです。
管理人は、毎年、書初めはピンク色で「初体験」と書いていた?

昨年の管理人は初体験だらけだった。企業を退職し何でもかんでも自分ですることになった。

事務所を設立したのも、大学で教えたのも、本ブログをはじめたのも、地方で講演に行ったのも、はたまた郵便局で振込みをしたのも・・・

数え切れない「初体験」があり、長い1年だった。1年間が1000日以上あったような気がする。今年も「初体験」を多く持ちたい。

歳とともに経験や知識が増えると、物事を「過去の知識で判断する」
だから記憶の中身も、新の発想も単調になる。
若い頃は「初体験」が多く、刺激に溢れ、記憶力も旺盛である。

フランスの心理学者ピエール・ジャネの「ジャネの法則」
10歳の1年間は、30歳なら4ヶ月、60歳なら2ヶ月に感じる。

「新」の発想が求められるデザイナーはいつも「初体験」を数多く持ち、マンネリを打破し、いつもワクワクしていないと「新発想」は期待できない。

1年間が短いと思ったデザイナーは要注意ですな! 
それでは新しい発想はデキマヘンデ! 
波乱万丈までいかなくても「初体験」をもっと!

一番簡単な「初体験」は「旅」ですな! 
知らない街に行くとワクワクしまっせ! 見るだけでなく経験を。
ややこしい店に入ってぼられないように! それも良い「初体験」?

2010年1月1日金曜日

寅年です。阪神タイガースです。優勝です。

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

1985年阪神タイガースが優勝した時
タイガース優勝記念 商品企画の話です。

この年は8月12日に、日航機墜落事故があり球団社長がなくなった。
霊前で、吉田義男監督と選手一同、日本一を誓ったと言う。

管理人の会社の先輩も2人その日航機に乗っていた。残念な夏だった。
先日「沈まぬ太陽」を見てきたがまさしくあの状況だった。

でも、10月中旬には21年ぶりのリーグ優勝をしてくれた。
暗い夏を吹き飛ばそうと、阪神優勝記念商品の発売を企画していた。

関連部署にも声をかけ、優勝とともに発売!
電気かみそり、ドライヤー、照明器具などを商品化。
計画以上の販売だった。

その時の電気かみそりがこれです。

昨年なくなった阪神ファンの、父の荷物から出てきました。プレゼントを大事に使わずに、次の優勝時にはこれで“男前”になります。


翌年広島カープが優勝。カープファンの人事部長から電話が入り「記念商品を作れ!」 二番煎じは売れないと“ガン!と断った”でもそこは
サラリーマン、シブシブやったらまったく売れなかった。
デザインに思い入れがないからか? 人事考課に??(笑)

今年は、優勝の予感がします。早いめの企画をお奨めします。
(巨人ファンの声「毎年そんなこと言うてるな!夏まで楽しみな!どうせ今年も巨人や!」)。本当に巨人には、ハラタツノーリ。